イラン映画「別離」とアラブ・エクスプレス展 アラブ美術の今を知る 【森美術館】六本木ヒルズに初めてのぼったよ
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現代アートで、なるほど。
思ったのは。メッカの写真の作品かな。
これは、実際の巡礼では、こんな感じかな。
アラブの国の多くのアーティストが参加した展覧会
純粋な現代アートもあり。
戦争が複雑すぎるしね。内戦と対イスラエルだけではない。戦争を導入部にする作品は作品自体の持つ芸術性の評価が難しくしているような気がしますね。
作家の多くがヨーロッパで在住者であるのも特徴でした。(国では発表するのが難しいところもあるよね)
第61回ベルリン国際映画祭において、映画祭史上初の主要3部門〈金熊賞&銀熊賞(男優賞・女優賞)〉を独占受賞し、第69回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞など賞レースを席巻、本年度第84回アカデミー賞には、脚本賞&外国語映画賞の2部門ノミネートを果たした話題のイラン映画『別離』
離婚の危機を迎える夫婦、つなぎとめようとする娘、そして、彼らの問題に巻き込まれていくもう一つの家族。すべては愛する人のために、守るべきもののために――。それぞれが抱える“秘密や嘘”、胸の奥にしまわれた“真実”が複雑に絡み合い、彼らの人生を翻弄していく――。
リアリティのある巧みな人物描写と、いくつもの伏線を張り巡らせた緊張感溢れるストーリー展開で、観る者は画面から一瞬も目が離せないほど虜になります。
単に善悪では割り切れない人間心理の複雑さを描いた濃密な人間ドラマが、ここに誕生しました。
夫婦の離婚問題から、介護や格差社会の問題、信仰や倫理に関わる立場の相違、果ては司法の在り方までを浮き彫りにする本作は、映画の舞台であるイランのみならず、どこにでも起こりうる物語として、現代社会に生きる私たちすべての心を大きく揺さぶります。
テヘランで暮らす妻シミンは、11歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、夫ナデルとともにイランを出る準備をしていた。
しかしナデルは、アルツハイマー病を抱えることとなった父を置き去りにはできないと国を出ることに反対。夫婦の意見は平行線をたどり、シミンが裁判所に離婚申請をするが、協議は物別れに終わる。
シミンはしばらく家を出ることとなり、ナデルは父の世話のためにラジエーという女性を雇うことにした。
ある日、ナデルとテルメーが帰ってくると祖父がベッドにくくられ、ラジエーとその娘が不在で誰もいない。遅れて帰ってきたラジエーをののしり、そのまま追い出すナデル。執拗に一日の賃金を要求するラジエー。生活の貧富の存在などの社会性さえもじわじわと物語の中に織り込まれていく。
ところがその夜、ラジエーが流産してしまい、ここからナデルを訴えるラジエーの夫ホッジャトとナデルたちとの争いに物語が進んでいく。ほとんどの部分はこの争議の問題であるが、脇に写るナデルの娘テルメーの視線はそういうことより両親が離婚することへの悲しみの方が心を占めているように見える。
また、ラジエーがその娘と介護にきたときに、祖父の酸素吸入機をいたずらするラジエーの娘に祖父がじっとほほえんだような視線を送るシーンも何か意味ありげである。
そして、執拗に責め立てるホッジャトの行動にシミンは賠償金で話を付けようとするが、その終盤、ラジエーがシミンに「実は流産はナデルのせいではなかったのではないか、祖父が路上に出たときに祖父を助けようとして道路で車にはねられたのが原因かもしれない」と告げるのだ。そして、このまま賠償金をもらうと神の天罰が下るのでもらえないと告白する。
示談でラジエーの家で集うナデルたち。ナデルは金を払う前にコーランに誓ってナデルがラジエーを押したために流産したことに疑いはないと誓うようにラジエーに迫る。当然、そんなことはできないラジエーは夫に自分の思う真相を告白する。当然、示談は物別れ。
帰ったナデルとシミンは家庭裁判所で、テルメーがどちらについて行くか決めさせることになり、三人で裁判所で座るシーンがクライマックスである。この終盤までに、テルメーがことあるごとに両親が離ればなれになっていることへの悲しみを訴えるシーンがあるにも関わらず、両親は目の前のラジエーとの問題にかかりきている姿が余りにもテルメーには切ないのである。
調停員が父か母かどちらと生活するのかを娘に問いかけ、娘は両親に出てほしいと懇願し、ナデルたちは廊下に。そのままじっとテルメーの言葉の結果を待つ姿でエンディングである。
離婚は成立するのか。娘は父とるのか母・・・。
オリンピックに参加した女性のアラブ選手がメダルを取ったのに酷いことになっていますね。イスラム社会では女性の社会進出が進まないのが社会問題になっています。
この映画の中でもラジエーが祖父の下の世話するところが出てきますが。他人の男性の裸を見ることはイスラム教の因習では、やってはならないことのようですね。(宗派や国によって違いは大きいのでしょうがね)。

