自分で自分の老後を祝賀した件 | 笛吹きの備忘録

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おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

敬老の三連休が終わりました。

最近、市の敬老行事で祝ってもらえるのは80歳以上なのだとか、70代は町内会のお手伝いに駆り出されて、敬老行事の運営を担っているそうです。老々介護ならぬ、老々祝賀ね 


…というわけで、高齢者区分には入ってるけど、自助努力が求められている72歳は、敬老の日を挟んだ三連休を笛吹き三昧で過ごしましたよ。


まず14日(土)は、テゼの音楽による『黙想と祈りの集い』です。

今回、「イコンを書く会」から提供いただいたのはエチオピアイコン(の複製)で、聖家族のエジプト逃避が書かれています。(イコンは「描く」ではなく「書く」のね)
とても素朴なデザインなのに、色彩が独特で、衣服の模様など細かいところまで丁寧だし、和やかな気持ちになるイコンですよね。

このイコンが心の窓となり、集まった皆さんの祈りをより集中させてくれるのです。
私のフルート演奏は…、こぼれそうになる祈りを掬いとる役目かな?
ときには、私がこぼれてしまったり…。
いろいろ事故はありましたが、静かな祈りのときを過ごしました。

そして15日(日)は森岡先生門下の勉強会ですよ。
J.SバッハのトリオソナタG-durの1、2楽章を、デュオ相棒のセッチャン、そしてチェンバロの森岡奈留子さん、チェロの永野紗佑里さんに、いっぱい助けていただいて、演奏いたしました。


終わって、セッチャン、紗佑里さんと…。

奈留子さんは、レンタルしたチェンバロの搬出でお忙しくて、記念撮影できず…。

そうなんですよ。
今年はホンモノのチェンバロをレンタルしたのです。
去年はニセモノってわけではありませんが、ムラマツホールにある電子チェンバロでした。


レンタルしたチェンバロはジャーマンスタイルで、森岡先生のご自宅にあるフレンチスタイルのチェンバロと比べると、造形がとてもシンプルです。鍵盤も1段なのね。
J.Sバッハは、このタイプのチェンバロを使っていたそうで、どこかのお城(調べましたが見つからず…)に現存しているそうです。
もちろんレンタルしたチェンバロは21世紀に作られたものですよ。

演奏会終了後、チェンバロは4本の脚をはずされ、傷がつかないよう厚い布で覆われました。

そして、勉強会参加者の皆さんに見送られ、ムラマツホールを退場…。
ありがとう! チェンバロさん♪♪♪

そして16日(月)は『笛の仲間たちコンサート2024秋』でした。

プログラムは、ベートーヴェンの『シンフォニーNo,1』、モーツァルトの『ディヴェルティメントK.137』(これは先生たちコンセール・ルミエールが演奏)、『サウンド・オブ・ミュージック』から映画のストーリーに沿って8曲(語り付き)、アンコールに『インスブルックよさようなら』でしたが、お分かりでしょうか?
テーマは「オーストリア」なのですよ。

シンフォニーNo,1は1800年4月、ウィーンのブルク劇場で、ベートーヴェン自らの指揮で初演されました。彼は、このあともずっとウィーンで暮らして、生まれ故郷のボンには帰らなかったそうです。


『サウンド・オブ・ミュージック』は、もちろんオーストリアのザルツブルクが舞台ですよね。

演奏は「朝の讃美歌」から始まりました。この曲の途中で、教会の鐘が鳴るんです。
使用楽器はハンドベルで、担当したのは、コントラバスフルート担当の方々♪♪♪
リハーサルから、ひたすらクヮ~ン♪クゥォ~ン♪と練習されて、それはそれは素晴らしい響きでしたよ。

そして、アンコールが『インスブルックよさようなら』です。これもきれいな曲です。


さすがに今日はクタクタですが、こんなに楽しい老後を過ごせて幸せです。
これからの老いの日々も、どうか、いつも喜びで満たされますように!