劇的というほどではないけどビフォーアフターの件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!
母の着物をリメイクして、着る(ここ大事♪)ことを老後のミッションと決めました。

個人レッスンのとき、ICレコーダーで録音させてもらってます。

せっかくのチェンバロ伴奏なのに、自分の演奏だけでイッパイイッパイになっていて、ちゃんと聴けてないのよね、もったいないでしよ。

なので、帰宅してから、ゆっくり聴いています。

聴いてみると、レッスンの最初と最後では、私の演奏がそこそこ進化していることに気付いて、ちよっとうれしいのですよ。

レッスンなのだから、上達してなきゃいけないのではありますが…。


先日は、ブラヴェのソナタ作品2から、『L'Henriette』の第1楽章Adagioで、レッスンを受けました。⤵️これです。

とても平板な演奏…。
まずは、どんな風に演奏したいのかを問われました。

ミシェル・ブラヴェ(1700~1768)は、フランスのバロック期で最高のフルーティストと言われています。
そのブラヴェさんが1732年に作曲したフルートソナタ集の最初の曲がこの『L'Henriette』です。
そう!タイトルが付いているんですよ。
この当時、貴族社会では肖像画のように曲をつくることが流行していました。そして演奏を聴いて、その曲が誰を表現しているか謎解きをすることも!
誰なのか分かるように演奏しなきゃイカンのですよ。

『L'Henriette』(アンリエット)はルイ15世の双子の娘の妹のほうだそうです。プリンセスなのですよ。とても可愛らしく、聡明で、優雅で…。
う~む…、私の演奏はほど遠い…。

そして、これはフランスバロックの曲です。
もっとオシャレに吹かなくちゃ!

ということで、ポイント1は「イネガル」です。
記譜は16分音符がタラタラタラタラと整然と並んでいますが、これをちょいとオシャレに演奏いたします。

オシャレに聞こえましたか?


続いてポイント2は転調です。

スクスクのびのび育ったプリンセスらしいニ長調が、イ短調に変わって、ちょっとは影もあるのですよ的な切ないメロディになります。

ここは、聴かせどころ!

気まぐれアンニュイってイメージで吹きましたが…。

ポイント3は、チェンバロさんとの二重奏だということ。主旋律が交代しています、よく聞いて、気品と威厳を感じさせる三連符に合わせて、
しっとり優雅にメロディを重ねます。

やっぱり、チェンバロは素敵だわ…。

最後のオシャレ演奏ポイントは終止形です。
最後の音の前にある16分音符を、どのように表現するのか…。



…というわけで、もう一度、通して演奏いたしました。


ねっ、いくらかは進化してるでしょ。

次のレッスンまで、おしゃれポイントにもっともっと磨きをかけましょう!