昨日、新宿ムラマツのホールで、フルート&ハープデュオのコンサートがありました。
フルーティストの森岡有裕子さんは、私がご指導いただいている森岡広志先生のお嬢さんです。
お二人とも、活性化事業支援アーティストに登録されているのです。
旅行で訪れた地方都市に、ビックリするほどお洒落な建築のホールを見つけて、しかもスゴい方の公演が企画されてたりして、この町は文化新興に力いれてるんだ…と感動しちゃうことありますよね。
でも、そうなるまでには「心豊かなふるさとづくり」のための地道な努力が積み重ねられてきているのですよ。
その「小さなことからコツコツと…」のひとつが活性化事業支援アーティストで、オファーがあれば、全国のホールや学校で演奏しているそうです。
いわゆるアウトリーチですね。
演奏実践におけるアウトリーチとは、大学内やコンサートホールの舞台という従来の枠組みにとらわれず、日頃、当該ジャンルに触れる機会の少ない人々に向かって近づき、働きかける活動を指します。です。
ふだん、フルートやハープの生演奏を聴く機会のない方々を対象にしたコンサートを、数多く経験してるだけあって、有裕子さんのトークの滑らかなこと!
楽しいコンサートでした。
私が森岡先生のレッスンを受講し始めたころ、有裕子さんは、まだ10代前半の、快活な、大きなリボンの似合う少女でした。
そのころすでに、著名なコンクールで次々と賞を獲得されていたのですが、私の思い出に残っているのは、内輪の演奏会で、お母さま(チェンバリストの森岡奈留子さん)の譜めくりを誇らしげに務められていたことです。
素敵なご家族なんです。
昨日、森岡先生と奈留子夫人は、お孫さん(もちろん有裕子さんのお子さまたち)と一緒に聴いてらっしゃいました。
あ~~~ 月日は流れているのです…。
私だって70歳…。
そういえば、地下鉄丸の内線西新宿駅(新宿ムラマツの最寄り駅です)には、もうずっと、何年も(何十年か!)このポスターが掲示されています。
レッスンの順が私の前でしたので、お話しする機会があり、70歳だと聞いてビックリ! 私、まだまだ頑張れる!と思ったのが…20年くらい前…??
その後もずっと、フルートの入ったリュックを背負って、杖をついて、レッスンに通っておられました。
そうだっ! 私だって、まだまだ頑張れる!