涼しくなったので、着物リメイク再開です。
…で、母の訪問着を解体しました。
綸子(りんず)に、青とねずみ色のぼかし染めです。
母は、子育てが一段落した頃に謡曲を習い始めました。
お稽古は、カルチャーセンターとかじゃなくて、家元みたいな方(不確かな情報です)のお宅(ご近所でした)に、着物で通っていたのですよ。イソイソと楽しそうに…。
初めてのおさらい会で、母がいただいたのは『竹生島』の弁天さまの役でした。
セリフは「そもそもこれは、この島に住んで、神を敬ひ、国を守る、辨財天とは我がことなり~」のみだったのね。
もちろん自宅でも熱心に練習してましたよ。
父も、私たち子どもも覚えてしまうほど、弁財天ばっかり…。
以来、わが家では謡曲に関することは、何でも、弁天さんと言うようになりました。
母「弁天さんに行ってきます」イソイソ…。
しばらくして、
兄(高校生)「オカンは?」ムスッ…。
私(中学生)「知らん、弁天さんちゃう?」
のように使われておりました。
そのおさらい会のために誂えたのが、この訪問着で、母は「弁天さんの一張羅」と呼んでおりました。
さて、弁天さんの一張羅の大変身!
流行りのボリューム袖ですよ!
私の、演奏会の一張羅になりそう♪♪