六月大歌舞伎の一部と二部を観てきました。
一部は『車引』と『猪八戒』、二部は『信康』と『勢獅子』、どれも評判どおりの充実した演目でした。
若い役者さんたちが堂々と、そして熱く演じる舞台は、その高揚感がジワジワ伝わってきて心地良いですね。
中でも『信康』の染五郎さんは、今だからこその感動を覚えました。
彼が、この先、たくさんの経験を積み、芸を研き、スゴイ役者さんになったとしても(きっと、そうなると思います)、今のようには台詞を語れないでしょう。
死の間際、父親から誉められたことを喜ぶ21歳の青年の言葉には真実がありました。その台詞に込めた思いは、今の染五郎さんだからこそのものです。
今日、その台詞、その思いを聞けたことに、深く深く感動しました。
生の舞台って、素晴らしいですね!
ランチは一部終演後、三階の花籠で幕の内弁当を食べました。