韓国の現代自動車と傘下の起亜自動車は2日、100万台以上の車について燃費性能に関する表示を偽っていたことを認め、消費者に燃料コストを補填(ほてん)する方針を明らかにした。燃費性能の高さを売り物にしてきた両社の販売に大きな打撃となる可能性がある。
米環境保護局(EPA)は、現代と起亜が販売した2011年から2013年までの13モデルで、燃費性能が過大に表示されていると指摘。EPAによると、対象となる大半のモデルで、1ガロン当たりの走行距離(MPG)が1―2マイル過大に表示されていた。最も過大表示幅が大きかったのは起亜の「ソウル」で、高速走行時で6マイル誇張されていた。
ヒュンダイ自動車とキア自動車が共同で発表した声明によると、10月31日までに米国で販売された車の約35%に相当する90万台と、カナダで販売された17万2000台に燃費性能の過大表示があった。2012年モデルは燃費性能が平均で3%過大に表示されていたと明らかにした。
両社は、消費者の居住地域や走行距離に応じ、実際の燃費と表示されていた燃費の違いによって余分にかかったガソリン代を補償するとしている。
ソウル株式市場では、現代自動車は7.21%安、起亜自動車は6.94%安で取引を終了した。
ロイター 2012/11/5
現代・起亜自動車が米国で販売している20車種のうち、13車種の公認燃費が実際より誇張されていたことが、米環境保護庁(EPA)の調査で分かった。EPAが13種もの車種に一斉に燃費データの修正勧告を行ったのは前例がない。現代・起亜自は問題の車を購入したおよそ90万人の顧客全員に平均100ドル(約8000円)の補償金を支払うことにした。補償金総額は9070万ドル(約73億円)に上る見通しだ。
現代・起亜自動車が補償を急いで発表したのは、大規模集団訴訟に拡大する可能性を遮断するための布石もある。実際、2月に米ロサンゼルスの裁判所は、ホンダが2006年型「シビック・ハイブリッド」の燃費を誇張する広告を出し消費者に被害を及ぼした点を認め、この車を購入した告訴人に9867ドルを支給するよう判決した。
現代自動車もやはりこれと似た訴訟を行っているところだ。米消費者団体コンシューマーウォッチドッグが7月に現代「アバンテ」の燃費が誇張されたとして米サクラメント裁判所に提訴している。
現代・起亜自動車はガソリン1ガロンで40マイルを走れるという「40MPG」マーケティングを展開した。40MPGは韓国式の燃費ではガソリン1リットル当たり17キロメートルに相当する。現代自動車はこのような広告をし、米GMとフォードの場合40MPGを達成する車は少ないという点を強調した。こうした点が原油高時代に受け入れられ、米国市場で現代・起亜自動車のシェアは上昇を続け、2007年に両社合わせて4.8%にすぎなかったシェアは最近10%に至っている。しかし今回の燃費誇張によりこれ以上こうした形のマーケティングを行うのが難しくなっただけに、北米地域の販売は以前と同様ではないだろう。
また欧州ではフランス政府が、「現代・起亜自はダンピングを行っている」として、欧州連合(EU)執行委員会に韓国車の輸入規制に向けた「事前動向監察」を要請した。
最近、現代・起亜自に対する米国消費者の信頼度が低下している。
米国の消費者専門誌「コンシューマーリポート」が10月末に発表した「新車の信頼性調査」で、現代自は昨年に比べ6ランクダウンの17位。
また市場調査会社のJDパワーが行った2012年新車品質調査でも18位と、以前に比べて7ランク下がった。
朝鮮日報 2012/11/5