平成時代もあとわずかで終わりを迎えようとしている。
1989年1月8日から30年3ヶ月20日余り。
平成が始まった頃、日本は「希望」であふれていたと思う。
多少の波はあれど、「未来はこれから少しずつ良くなっていく」と多くの人が信じていた。
「日本は世界のナンバーワンに登りつめた」と多くの人が潜在的に感じていたと思う。軍事面以外では(落ちぶれる大国)米国はもはや敵ではないと。
それと同時に、今の若い人は知らないとは思うが「1999年の7の月に悪魔の大王が降りてきて、世界が滅亡する(世界の全面核戦争?)」という終末期思想を信じている人も多くいた。
何だか、独特の高揚感があった。
今から振り返ると「若さ」であふれていた。
新しいビルがどんどんでき、古い昭和のビルと置きかわりつつあった。
若者がこぞって新車を買い、不動産屋などのニューリッチの成金たちは、セルシオ、NSX、ソアラ、プレリュード、シルビアなどの高級車やスポーツカー、メルツェデス・便通、BMWなどが飛ぶように売れていた。
パリのルイビトンは日本人観光客で埋め尽くされ、飛び交う日本語の中でフランス人の店員がうんざりしていた。
しかし、時代は変わる。奢れるものは久しからず。
1989年には天安門事件、ベルリンの壁崩壊、冷戦終結。
1990年には東ドイツと西ドイツが統一。
1991年には湾岸戦争、ソビエト社会主義連邦共和国USSRが解体。
そして、バブル経済が崩壊し始める。最初は静かに。
1995年平成7年には、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、Windows95が発売、インターネットの商業利用が開始。
1997年には消費税が5%に上がり、アジア通貨危機、拓銀破産、山一証券の廃業。
1998年 ロシア危機、LTCMの破綻。
そしてゴールドマンサックスを中心にBRICSが提唱され、中華人民共和国などへ資金が動いていく。
2001年平成13年にはアメリカ同時多発テロ、アフガン戦争開始
2002年は、ユーロが現金通貨として使われるようになり、ゆとり教育が始まる。
2005年には郵政民営化で小泉政権が圧勝。
2007年、アップルのiPhone発売、サブプライムローンショック
2008年 リーマンショック
2011年 東日本大震災
この30年で世界は激変した。
令和時代。
どんな時代になるのであろうか?
どんな時代を作っていくのだろうか?
本当に南海トラフ地震はおきるのか?
本当に中国が破れ分割されるのか?それとも米国が衰退し中国が覇権国家への道筋をつけることができるのか?