臨済宗大徳寺派の本山・大徳寺では、毎年2月15日午前10時の涅槃会の法要に際し、仏殿に大きな涅槃図が掲げられる。
今年はたまたま近くにご法務があったので、14日の午後にお参りしたところ、夕方、闇になかなか目が慣れない時に一条の夕陽が差して、フランダースの犬のルーベンスの絵さながらに、釈迦涅槃のご様子がぼんやりと見えた。
次の日、法要が済んだお昼頃、もう一度時間があってお参りさせて頂いたら、今度は日の光の中に大きな涅槃図が明るくはっきりと拝めたので、ブッダが亡くなって以後もその法脈が自分に連なって、今ここでお坊さんとしてお参りできている幸せを、深くかみしめた次第です。
おしまい。
※14日の午後は仏殿向かいの茶所も閉まっていました。翌日は茶所の大黒天にもお詣りさせて頂きました。
※「ホームページ アジアのお坊さん 本編 アジアの東司」に大徳寺のトイレを紹介させて頂いています。