近頃、美濃方面の霊場にご縁が多く、木曽川の県境を越えてすぐの所にタイ国タンマガーイ寺院の愛知別院があると聞いて、去年タンマガーイ寺院のことを書かせて頂いたこともあり、思い切って立ち寄らせて頂いた。
平日はタイ人比丘の方だけが常駐しておられる様子で、出て来て下さったお坊さまとカタコトのタイ語でお話しさせてもらい、2階の仏間でお参りをさせて頂いた。
その後はタンマガーイ寺院にゆかりの深いワット・パクナム寺院のプラ・モンコン・テープムニー師を祀った階下の小部屋をお参りし、書棚に並んでいたティピタカ(パーリ三蔵=大蔵経)のことなどをお尋ねしたりした。
タンマガーイ寺院については日本でも様々な意見があるけれど、日本は寒いですねと言いながら、インドで見るテーラワーダ僧のように黄衣の上から帽子や靴下を着用しておられる来日5年目のそう若くないお坊さんを目の当たりにして、そのにこやかなタイ人僧らしい腰の低さに、異国でのご修行に幸あれと、心に念じた次第です。
おしまい。
※「ホームページ アジアのお坊さん」もご覧ください。
※タンマガーイに関する前回記事を以下に抜粋します。
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ワット・パクナムのことを検索すると、ワット・パクナムから始まったタンマガーイ瞑想を中心に据えたタンマガーイ系寺院と本家のワット・パクナム寺院との関係についてや、世に言う「タンマガーイ系寺院における諸問題」のことなどが、日本語でもインターネットにたくさん上って来る。
日本語では「タンマカーイ」と表記したり発音したりすることもあるが、ここではインターネットの主流表記に従って「タンマガーイ」としておく。
ちなみに、この「諸問題」に関しては、「タイ佛教修学記」の見解が公正かつ大変に詳細だ。
さて、私がタイのワット・パクナムでのテーラワーダ修行を終えて日本に帰国した時に、上野のアメ横で偶然出会ったテーラワーダ僧がタンマガーイ日本別院の方で、タンブン(喜捨)させて頂いた時に下さった赤羽の住所を書いたパンフレットが、今も手元にある。
現在のタンマガーイ東京別院は荒川区にあるが、日本にタンマガーイ寺院が出来た当初の何年かは赤羽に拠点があったということが公式ホームページに書かれており、どうやら私はその頃に訪日しておられたお坊さんと出会っていたらしいことが、最近そのホームページを見ていて気が付いた。
※「ホームページ アジアのお坊さん」もご覧ください。