奇術書のたのしみ | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

※各段落の頭文字を繋ぐと「マ・ジ・ツ・ク」となるように工夫しました。

 

松田道弘氏が亡くなったという記事を、プロマジシャンのカズ・カタヤマ師のブログで読ませて頂いた。カズ・カタヤマ師の「図解 ステージマジック入門」という本を手にしたら、奇術解説部分以上にコラムの情報が面白かったので、インターネットを検索して、たまたま師のブログの新着記事で松田氏の訃報を知った。

 

自分で奇術を演じたり、奇術を見に行ったりということを今は全くしないのだけれど、お坊さんになる前は奇術師になりたいと思っていた私にとって、奇術研究家・松田氏の著作は、「奇術を読む」楽しみに欠かせないものだった。

 

つい最近も、未読だった「ミステリ作家のたくらみ」を読み終えたばかりだったのだが、「クロースアップマジック」「シルク奇術入門」「奇術のたのしみ」「とらんぷマジック」「とりっくものがたり」といった松田道弘氏の初期の名作群の少し後に書かれているだけに、「ミステリ作家のたくらみ」はなかなかに面白く読めた。

 

クレイトン・ロースン、高木重朗、泡坂妻夫といった方々について認めた拙ブログ記事を下記の如く再録させて頂いて、松田氏に捧げたく思う。ちなみにカズ・カタヤマ師のブログには、私が持っているのと同じく、後の東京堂出版やちくま文庫の復刊ではないオリジナル版の「シルク奇術入門」「奇術のたのしみ」の画像が載っていた。同じ松田氏の本を同じく子供時代に読んで、私と違って本当に奇術師になったカズ・カタヤマ師のような方がこの世にいるのだと知って、私はとても感動した。

 

一般社団法人 日本推理作家協会 ホームページ 2022年9月 会報 訃報 会員・松田道弘氏

 

 

 

              おしまい。

 

 

 

奇術のかなしみ 松田道弘、泡坂妻夫、ターベルコースのこと

 

奇術師のかなしみ 伊藤一葉と初代引田天功

 

江戸川乱歩と高木重朗

 

クレイトン・ロースンと50セント銀貨

 

サーストンの三原則の出典 

 

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