一掃除、二勤行に関する覚え書き | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

私は小僧修行の時に、「一起き、二掃除、三勤行」と教わったのだが、穐田ミカ氏は著書の「そうだ!元気をもらいに山の阿闍梨さまに会いに行こう」(2006年 PHP出版)の中で、上原行照大阿闍梨の仰った、「一掃除、二勤行、三勉学」という言葉を書き留めておられる。

ところが、先日の比叡山時報には、無動寺で小僧生活をされた経験のあるお坊様の、「一に掃除、二に掃除、三、四がなくて五に掃除」という文章が載っていた。

天台宗以外ではどうかと思って、知り合いの禅僧の方に尋ねたら、たまたまその方はそれに当たる言葉をご存じないとのことだったのだが、インターネットなどで検索すると、禅宗などには「一掃除、二信心」という言葉があるみたいだ。

とりあえず、私の修行したお寺だけが「掃除」の前に「起きること」を置いているので、私は昔、この言葉が「お寺で早起きすることの大事さ」を説いたものだと思っていた。

お寺や宗派によって、ちょっとずつ違うこの手の言葉、また新しいバージョンが見つかったら、追ってご報告致します。

も是非ご覧ください!!