先日、タイの一部の路線バスなどに付いているベンツのエンブレムは概ね偽物ではないかという話を書かせて頂いた。
ちょっと要約すると、まず1990年発行の「バンコクの好奇心」(前川健一著・めこん発行)には、「おそらく、ネジ1本に至るまでベンツの部品は使っていないはずだ」と書いてある。
そして、インターネットで検索してみると、このエンブレムを本物だと思っている方の記事、もしくは本物かどうか詳細不明だと書いておられるブログなどの記事と、2013年頃にタイのとある路線でベンツ製のバスが本当に導入されたというニュース記事などが見つかった。
私が先日の記事を書いた時点で、タイのバスに関しての大変詳しい書物である「バンコクバス物語」(水谷光一著・めこん2008年発行)をざっと見直した限りでは、この件に関する記事を見つけられなかったのだが、その後、隅から隅まで読み返してみたところ、80頁に本物のベンツ製のバスを使った車両連結バスのことが載っていた。但し、普通の赤や緑のバスに付いているベンツのエンブレムに関しては、一切、記述がなかった。
後もう一つ、このバスのエンブレムが本物ではないということを書いて下さっている記事を、インターネット上で見つけたので、リンクを貼らせて頂くことにする。
ちなみにその記事の中に、「今日はこちらでよく見かけるタイプのバスの写真を。こちらベンツのロゴマークがありますが、2つついていることからも分かるようにそこらへんで売っているスリーポインテッド・スターを付けたンじゃないかと思われます」という文章があったので、やはりそうなのだと思った次第。
以上、タイのベンツバスに関する続報でした。
も是非ご覧ください。