生老病死メモ | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

・老いる人、病む人、体調の悪い人が身近に出来た時、或いは自分の体調が良くない時は、生老病死の諸行無常を観察する、何よりの機会だと思う。

・ブッダ出家の動機とされる四門出遊の物語がそのまま史実かどうかは別として、ブッダは常に周囲の人や世の中の人、自分自身の身体を、無常のものとして観じていたことだろう。

・日々の修行生活においては、出来る限り、身体を調え、健康に留意しつつも、身体や健康が不変のものでないことを常に観じながら、健やかに呼吸に集中し、心を調えたいと思う。

・「大乗涅槃経」に見える「諸行無常 是生滅法 生滅々已 寂滅為楽 如来証涅槃 永断於生死 若有至心聴 当得無量楽」という無常偈(むじょうげ・もしくは雪山偈とも呼ぶ)は、「如来は生死を乗り越えて涅槃に達した、もし我々も一心に教えを聞けば、無量の安楽に達するだろう」といった意味だ。

・生老病死に逆らうことは出来ない。けれど、生死を乗り越えることは出来るというのが、ブッダの教えだ。


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※画像は四門出遊を描いたネパールの絵葉書です。



是非ご覧ください!!