怒りを耐え忍ぶと溜まる忍辱ポイントの話 | アジアのお坊さん 番外編

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旅とアジアと仏教の三題噺

こういうテーマでブログを書くと、何かいやなことがあったんですねとご心配頂くことが多くて気が引けるのですが、あくまでも自分の心の動きの観察日記に過ぎませんので、お気遣いのないように…。

で、心に怒りが湧きそうになった時に、ぐっとその感情を抑える、そのことはただの我慢や辛抱ではありません。

怒ったって損だよみたいな世間的な知恵もありますが、世間的な教え諭しですら、中には仏教的な智慧の見解と同じ地平から諭してくれている方もおられるのでしょうけれど、語弊を恐れず簡単に言えば、怒りを抑えれば抑える度に、その都度、功徳のポイントが溜まるのです。

ゲームだと思って楽しみながら試してみて下さい。怒りを抑える。すると心に功徳を積んだ感じが実感できる。

怒りを抑える。功徳が生じる。あ、そうか、怒りを抑えて良かったと感じる。これはポイント欲しさの欲ではなくて、心安らかさを得るための練習です。

ダンマパダ第17「怒り」の章233に「心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ」とある中村元博士の岩波文庫版訳は、原文のパーリ語や、その英訳を見るにつけ、この感じを上手く訳しておられるなあと思います。

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ー「怒らないことによって、怒りにうち勝て。善いことによって悪いことにうち勝て」(ダンマパダ第17章 223 岩波文庫「真理の言葉」43頁)


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