インドの飛び地 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

社会派ミステリ作家と評されることも多い森村誠一氏だが、初期の作品は松本清張などの作品に比べて、トリックを重視した本格作品が多かった。

短編などにも一作ごとに工夫を凝らしてあった覚えがあるが、作品名は忘れたけれど、その中に「隠し方のトリック」にまつわるものがあって、マンションなどの部屋の外に物を隠すトリックなのだが、その発覚のきっかけが、地図上の「飛び地」を見て捜査員がトリックに気づくというもので、子どもの頃にその作品を読んだ私は、初めてそこで「飛び地」なるものの存在を知った。

さて、2015年8月1日のニュースで、インドとバングラデシュ国境にあった無数の複雑な飛び地が、両国の交渉により解消されたことが報じられた。

このニュースを聞くまでは、恥ずかしながらこの地域に飛び地問題があったことも知らなかったし、wikipedia に「インド・バングラデシュ国境の飛地群」という項目があることにも気づかなかった。

なぜ地球上に「飛び地」というものが存在するのかも、このニュースをきっかけに改めて知ったような次第だが、何はともあれ、インドとバングラデシュ両国が、数多の問題を超えて、平和裏に解決の道を探ったということが、何より喜ばしいと思う。


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