他の方の仏教ブログに焼香の話が出ていたので、今まで自分もちょこちょこと何度か、このブログに書かせて頂いていた焼香の話を、もう一度、整理してまとめてみようと思い立った。
宗派によって、或いは人によって、焼香の作法は様々だが、要はしっかりとお参りするためにお香を手向けている、というのが焼香の眼目だから、作法や回数よりもまず、きちんと手を合わせてお参りする、その態度と心が肝心だ。
冠婚葬祭入門に書いてあるような、あちらで一礼、こちらを向いてまた一礼という作法は、香を手向けて合掌する、というシンプルな作法を行うに当り、お導師さんや喪主さんや会葬者に挨拶しているだけだという意味が分かっていれば簡単なことなのだが、自分の一進一退の動きだけを丸暗記しようとすると、忘れたり、変な所で一礼したりしてしまうので、ついつい焼香の作法は難しいと思われがちなのではなかろうか。
一般の方の焼香の作法について言えば、檀信徒の方にでも、きっちり決まった作法での焼香作法を指導している宗派と、心がこもっていれば、特に回数などを定めないという宗派があるようだ(但し、お坊さんの作法に関して言えば、宗派によっても違うが、どのように何回、焼香するかという作法や、その時に唱える香偈(こうげ)という偈文(げもん)などが決まっている)。
子ども連れの若い家族が法要に参列されている時には、お焼香の作法や回数は自由ですが、合掌だけは必ずして下さい、お参りするために、お香を供えているという意味ですから、と伝えるようにしている。
時には大人しかいない場合でも、同じことを先に言う。特に信心もなく、法要なんてどうだっていい、という態度の人が参加されている場合でも、こう言われたら、しっかり手を合わせざるを得ない。すると自然に心も整い、態度も改まる訳だから、焼香というのは、大事な儀礼だと思う。
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