朝日新聞の折込誌「GLOBE」2015年7月19日号(通算163号)の特集タイトルが「旅を旅する」で、LCCの話やHISの創業者のインタビューを始め、ラオスのルアンパバン、日本の熊野古道、大地震後のネパールの取材など、なかなか満遍ない記事の配分が面白い。
日本の若者が海外旅行をしなくなったというのは本当かという統計や、近頃の日本の個人旅行者が決まったルートを安全に、確実に旅することを望む、といった話も載っていて、なかなかに興味深い。
象徴的なのが、バックパッカーの聖地(いやな言葉だ)、タイのカオサン通りで宿を経営するタイ人の、「近頃のバックパッカーは安い宿に泊まって、宿代より高いカフェラテを飲む、「バックパッカー」は旅の手段ではなく、スタイルの一つになっている」、という言葉。
奇しくも同じ号の別の記事に、昔からヒッピーが集まるグアテマラのとある町の住人の、「近頃のヒッピーはクレジットカードを持っている」という、苦笑交じりの言葉がたまたま載っていた。
昔ながらに貧乏自慢、長旅自慢、アウトサイダー気取りのバックパッカーもしんどいが、バックパッカー上がりの古くからの有名な旅本ライターが、LCCはバックパッカーの夢をかなえるものだと言って、LCCの賢い乗り方をあちこちで布教しておられるのも、近頃のネット世代個人旅行者の傾向と表裏一体を成すようで、ちょっと淋しい。

私が夢みるのは、昔ながらのこんな旅
※旅とアジアとお坊さんがテーマの
是非ご覧ください!!
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