※各段落の最初の文字を拾って頂くと、「よ・る・あ・る・く」となるように、趣向を凝らしてみました…。
読み直そうとずっと思っていた、ジョン・ディクスン・カーの処女作「夜歩く」を本屋で見てみたら、2年ほど前に創元推理文庫から新訳が出ていたらしい。それなら是非と思って、人から頂いた図書カードで、子どものようにドキドキしながら買ってみた。
ルイス・キャロルやポオの話が出て来たりと、子どもの時に読んで気づかなかった魅力が横溢していて面白い。中学生くらいの時に創元推理文庫の旧訳で読んだら、その密室トリックには感心したものの、中盤あたりから後が読みにくくて苦労したのが、嘘のようだ。
あくまでも、私の好みながら、この密室トリック、実行可能で面白いなあと、ずっと思い続けているのだが、もっとも松田道弘氏などは「新・カー問答」の中で、「ずいぶん無理なところも目につきますが、不思議な魅力のある作品ですね」と仰っているから、ちょっとインターネットのレビューで、多くの皆さまのご意見を伺ってみたいところだ。
ルイーズ、ラウール、ローラン、シャロン・グレイ、そして探偵役のバンコラン、ジェフ・マールといったラ行の文字の付く名前がたくさん出て来ることも、読んでみたら何となく記憶に残っていて懐かしかった。多分、子供の時に読んだ時は、こうした登場人物のアダルトな行動が、取っ付きにくさを増していたのだろう。新訳が私の好みに合っていたこともあって、今回は最初から最後まで気にならず、楽しく読めた。
詳しく書くとネタバレになるので中途半端な表現で恐縮ながら、お手伝いに行く大きなお寺の建物内で、「夜歩く」の密室トリックによく似た動きを私がすることが多くて、その度に「夜歩く」を読み直さなければと、ずっと思い続けていたのだが、今回読み直してみて、密室トリックだけでなく、人物関係についてのプロットも、複雑過ぎない程度によく練られていることが分かり、とても面白く読めて、良かった良かった。
※各段落の最初の文字を拾って頂くと、「よ・る・あ・る・く」となるように、趣向を凝らしてみました…。
※昨日のブログ内で、プラユキ・ナラテボー師の「脳と瞑想」の引用箇所を173頁と書いていましたが、117頁の間違いでした。
該当箇所を探して不審に思われた方がおられましたら、慎んでお詫び申し上げます。
合掌
※ホームページ「アジアのお坊さん」本編も是非ご覧ください!!
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