「無比のみごとな宝である、かのボーディサッタは、もろびとの利益安楽のために人間世界に生まれたもうたのです、シャカ族の村に、ルンビニの聚落に」
(スッタニパータ 683 岩波文庫「ブッダのことば」149頁)
お釈迦さまの誕生日である仏誕会が近い。そして、4月8日が近づくと、テーラワーダ仏教諸国の仏誕会でもあるウエサカ祭が近い。今年、タイのウィサーカブーチャーは6月1日で、そろそろアジアは初夏の気配だ。
さて、トムヤムクン風のワンタンという日本のカップ麺を、お供養で頂いた。なかなかに美味しくて、調べてみたら、近頃、トムヤム味の日本製食品はカップラーメンを始め、スナック菓子なども含めて、いろんなメーカーからいろいろ出ているみたいだ。
「タイ現代カルチャー情報事典」によると、タイの汁物には薄い、中くらい、濃い目の三種類があって、それぞれに名前が違うそうで、トムヤムは中くらい、そしてゲーン(ケーンとも表記・タイカレー)の中でも、ゲーン・キオ・ワーン(グリーンカレー)などは、濃い目に分類されるそうだ。
タイのお寺で修行中、ビニール袋に入れたゲーンを、お供養で持って来て下さるヨーム(信者)の方がいたので、よく食べたものだ。
タイのカップ麺に関しては、昔、タイからの帰りに機内食の朝食で、カップ麺か、それ以外かを選べた時があって、周りを見渡したら、麺を選んだのは自分だけだったことがあるが、私はタイのカップ麺が好きだ。近頃の日本製タイ風カップラーメンのグレードが、高くなっているのは確かだとしても、やっぱりタイ製のインスタント食品には、いかにもタイの味らしい懐かしさがあって、私は好きだ。
タイのお寺で初めて修行して、これが仏教の元の形であり、その内の何が日本の仏教に引き継がれ、何が変化して今に至るのか、それを考えれば、テーラワーダ仏教であっても大乗仏教であっても、同じ本質を踏まえて修行できるのだと思い始めた頃のことを、トムヤムワンタンを食べながら、ふと思い出した。
「そうして修行僧は、定められたときに施しの食物を得たならば、ひとりで退いて、ひそかに坐れよ。自己を制して、内に顧みて思い、こころを外に放ってはならぬ」」(スッタニパータ 388 岩波文庫「ブッダのことば」81頁)
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