「お坊さん」とか「坊主」にちなんだことわざや慣用句を集めてみようと思ったのだが、意外と少ししか思いつかない。
・坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
・乞食と坊主は三日やったら、やめられない。
・三日坊主
・坊主丸儲け
実用書的な軽い仏教入門書や「暮らしの中の仏教語」的な本に、こういう言葉がたくさん載っているのを見たことがあるような気がするのだが、あいにく頭に浮かんだのは、これくらいだ。
本屋さんや図書館で、その手の本を手に取って確認してみたいのだが、ちょっと時間がない。手元にある「大辞林」の「坊主」の項にも、日常よく使う坊主言葉は、それほどたくさん載っていない。
「大辞林」には「坊主持ち」のことも載っていて、これは道を歩いていて、お坊さんに出会う度に相手の荷物を持ち合うという遊びのことだ。
ちなみに、坊さんとよく出会う大阪の下寺町でこの遊びをやったら、お坊さんに会う率が高いので、忙しくてしょうがないという意味の、「忙しい 下寺町の 坊主持ち」という川柳が、上方落語「八五郎坊主」のマクラに出て来る。
早口言葉になら、「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」があるし、子どもの遊びで10まで数える時に使う、「坊さんが屁をこいた」という言葉もある。
「昨夜に来ても今朝来たという人はだ~れだ?」みたいな謎々が子供の時のクイズの本に載っていて、答えは「今朝来た(袈裟着た)人は、お坊さん」だったのだが、子どもには意味が分らなかった。多分、古典的な謎々なのだろう。インターネットで検索してみたら、細部は違うが「今朝来た」と「袈裟着た」を掛けた謎々について書いている方が、たくさんおられた。
謎々と言えば、やはり上方落語の「鹿政談」のマクラに、「奈良の大仏さんと大仏殿では、どちらが大きいか」という謎々が出て来る。大仏殿の中に大仏さんが納まっているから、大仏殿の方が大きいかと思いきや、答えは大仏さん。普段は坐っておられるが、立ち上がった時の身長は、大仏殿より大きいはずだからというのが、その理由。
もうちょっとたくさん「お坊さん」に関する言葉が集まったら、またご報告いたします。
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