各宗派から、ゆかりの仏教関係者たちが集まる催しだったのだが、そこで初めてお会いした同じ宗派の先輩に、叱られた、叱られた。
じゃあ、君、式が始まるから、そろそろ着替えて来たら? え! 着替え、持ってない? その格好で参加した? 作務衣っていうのは、君、作業着なんだよ、輪袈裟を貸してあげるから、とりあえず輪袈裟だけでも掛けなさい。
今思い出すと、恥ずかしくてしょうがない。その時、参加していた同じ宗派の別のご僧侶に、意味は分かるよ、気持ちは分かるよ、まあまあまあ、などと、後で言って頂いたのだが、もちろんそれは先輩の心優しいフォロー以上のものではなかっただろうと思う。
今現在の私は、仏教の式典や一般社会の冠婚葬祭、何であれ、道服と呼ばれる略衣で出かけるが、そうした場所に自分が作務衣で参加する情景を試しに想像してみたら、恥ずかしくて怖ろしくて、ぞっとする。
今、とてもそんな勇気はないが、確かに当時の自分の気持ちは分かる、そうしたかった意味は分かる、けれど、まあまあまあ、何とも言えず、恥ずかしい恥ずかしい、若気の至りも極まれり。
おしまい。
「アジアのお坊さん」本編の
「坊主人形」を更新し、見やすくしました。
是非ご覧ください!!
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