嘘をついてはいけないと言う大人はたくさんいるけれど、なぜ嘘をついてはいけないのかを、明確に教えてくれる大人はいませんでした。世の中には嘘をついて何が悪いの? と、開き直る大人も少なくありません。
嘘も方便という言葉について、方便という仏教語は、元来、嘘を肯定するための用語ではないと仏教書などには書いてありますが、時には上手な嘘で状況をより良く打開するのも人生の機敏だよと、訳知り顔に言う方もあるでしょう。
若い方、年配の方、そこそこの地位にある方、老若男女いろんな大人が嘘をつく瞬間を、今の私はたくさん目にすることがあるのですが、たとえば目上の立場にある人が、上手に嘘をついて、ちょっと目下の誰それに物事の是非を分からせてあげようと意図しているのが傍目にありあり感じられたりする時に、忽然と気づいたことがあります。
嘘をついてはいけない本当の理由は、嘘をついた正にその瞬間、貪り、怒り、愚かさ、迷い、優越感に自惚れ、敵愾心にずるさ、いろんな「悪」が自分の心の中に、たちまちに発生するからに違いありません。
※2010年8月投稿「嘘をついてはいけない本当の理由」を改稿しました。
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