また、以前にテーラワーダ僧として修行したことのある日本人の方の中にも、日本仏教のお坊さんである方と、そうでない方の2種類があります。
日本人がテーラワーダ比丘として修行する国としては、タイ、ミャンマー、スリランカなどが多く、他にインドやバングラデシュ、ラオスなどで、上座部僧として修行される方もあります。
さて、現在、タイのワット・パー・スカトー寺院の副住職を務めておられる日本人上座部僧のプラユキ・ナラテボー師は、私が昔、タイの別のお寺で修行していた頃、既にタイでテーラワーダ僧として何年も修行をしておられました。
プラユキ師は、もともと日本で僧侶をされていた方ではありませんが、私が日本でお坊さんになるより前に、既にタイで得度しておられるので、仏教サンガというものが、世界共通であるならば、タイ仏教僧としてだけでなく、「お坊さん」としても、私より遥かに先輩でいらっしゃる訳です。
さて、そんなあれこれを考えたのは他でもありません。先日、プラユキ師から、新著を贈るから、読んでみて下さいというご連絡があり、楽しみに待っていたところ、昨日、サンガから出版された「脳と瞑想」(篠浦伸禎氏との共著)を、出版社を通して、届けて頂いたからです。

昨年、プラユキ師とお会いした時に、ご自身にとって、大変に意義深い対談だったと仰っておられましたが、一読させて頂いて、僭越ながら、気鋭の脳外科医の方と対談されたプラユキ師が、そこから刺激を受け、思索を深め、今まで以上にこなれた言葉で我々に仏法を説いて下さるその内容は、正にプラユキ師が、この著書の中でも説いておられる、「聞・思・修」(もん・し・しゅう)の表れだと感じました。
そして私たちもまた、そうして聞かせて頂いた仏法の内容に従って心を調えて行くことが出来る訳ですから、この本を読むことが、きっと私たちにとっての「聞・思・修」であるかとも思います。
この場を借りて、プラユキ師にお礼申し上げると共に、皆さまにも是非この本を、お薦めさせて頂きます。
合掌
※ホームページ「アジアのお坊さん」本編も是非ご覧ください!!
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タイの高僧プッタタート比丘の著作の
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アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」、
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並びに仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は、
タイ プッタタート比丘 「仏教人生読本」「観息正念」改訂CDーR版 頒布のお知らせをご参照下さい!
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