漢訳仏典で「念」と訳されていたパーリ語の「sati」は、現在、「気づき」と訳されて、特にテーラワーダ仏教の修行や瞑想に活用されているが、この意味での「気づき」に近い用法も、多々あるように思う。例えば、
気がつく
気をつける
気を配る
気を入れる
「気分」といった用法の「気」の付く言葉にも、いい言葉が色々ある。
気散じ
気晴らし
気がいい
気が長い
反対の言葉は、こんな感じ。
気が滅入る
気の毒
気が知れない
気に病む
気に障る
気のせい
次の言葉は、褒め言葉としても使われるが、仏教的に正しい「気づき」とは、対極になる場合もあるから要注意。
気が走る
気が回る
気が利く
ちょっとした日常に使っている言葉であっても、気を入れて言葉に注意を向けていれば、「気づき」を高めることができる気がする。気を抜かず、気長に「気づき」を高めましょう。
おしまい。
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