大好きな江戸川乱歩のことを書くに当っても、なるべく旅かアジアか仏教に強引にかこつける努力をして来たのだが、こんなに乱歩のことばかり書いているのなら、いっそ「江戸川乱歩」というカテゴリーを作って、心置きなく書きたいことを書かせて頂くことにしようと決めましたので、よろしくお付き合いの程を。
江戸川乱歩好きの方たちの読書順序としては、まず少年ものを読み始め、やがてそれに飽き足らず、乱歩の大人ものに手を出すようになった方とそうでない方の二通りのパターンがあると思うが、私はまず大人ものから読み始め、子どもの時には僅かしか、少年探偵団シリーズを読まなかった。
だから、世の大人たちが憧憬と畏敬の念を持って少年探偵団シリーズについて語ることに、とても違和感があったし、それらが大人ものと同じ地平に位置する作品群で、大人ものと同じくらいに面白いのだと思えるようになったのは、つい最近のことだ。そのせいか、乱歩マニアが必ず褒めちぎる「怪人二十面相」や「青銅の魔人」が私には大して面白くなく、「少年探偵団」や「透明怪人」の方が、少年ものの中では、私の好みに合っている。
さて、旭堂南湖演じる「講談・江戸川乱歩一代記 乱歩と神田伯龍」の台本作者でもある芦辺拓氏の新刊「金田一耕助VS明智小五郎」(角川文庫)は、「明智小五郎対金田一耕助」を始めとする、乱歩や横溝正史に対するオマージュに満ちた旧作数編に、書き下ろしの短編「金田一耕助対明智小五郎」を加えた上で、昔の角川文庫版横溝正史シリーズと同じ画家の絵で表紙を装丁するといった凝った作りなので、たくさんの方々が既にブログなどにも書いておられることだが、読んだことのある話がたくさん収録されていても、ついつい買いたくなる本だ。
あの探偵とこの探偵とが作中で共演してくれたらなどと空想し、自分でこっそりそんな物語を書いてみる、というだけなら素人でも可能かも知れないが、原典の年代記的な細部に関しても齟齬のないように物語を構成し、なおかつ新たなミステリとしてのトリックやプロットも盛り込むという離れ業を何作もこなしている芦辺氏は、やっぱりプロだと思う。
という訳で、願わくば、乱歩の中絶作「悪霊」の解決編を、ぜひ芦辺氏の手で!
江戸川乱歩好きの方たちの読書順序としては、まず少年ものを読み始め、やがてそれに飽き足らず、乱歩の大人ものに手を出すようになった方とそうでない方の二通りのパターンがあると思うが、私はまず大人ものから読み始め、子どもの時には僅かしか、少年探偵団シリーズを読まなかった。
だから、世の大人たちが憧憬と畏敬の念を持って少年探偵団シリーズについて語ることに、とても違和感があったし、それらが大人ものと同じ地平に位置する作品群で、大人ものと同じくらいに面白いのだと思えるようになったのは、つい最近のことだ。そのせいか、乱歩マニアが必ず褒めちぎる「怪人二十面相」や「青銅の魔人」が私には大して面白くなく、「少年探偵団」や「透明怪人」の方が、少年ものの中では、私の好みに合っている。
さて、旭堂南湖演じる「講談・江戸川乱歩一代記 乱歩と神田伯龍」の台本作者でもある芦辺拓氏の新刊「金田一耕助VS明智小五郎」(角川文庫)は、「明智小五郎対金田一耕助」を始めとする、乱歩や横溝正史に対するオマージュに満ちた旧作数編に、書き下ろしの短編「金田一耕助対明智小五郎」を加えた上で、昔の角川文庫版横溝正史シリーズと同じ画家の絵で表紙を装丁するといった凝った作りなので、たくさんの方々が既にブログなどにも書いておられることだが、読んだことのある話がたくさん収録されていても、ついつい買いたくなる本だ。
あの探偵とこの探偵とが作中で共演してくれたらなどと空想し、自分でこっそりそんな物語を書いてみる、というだけなら素人でも可能かも知れないが、原典の年代記的な細部に関しても齟齬のないように物語を構成し、なおかつ新たなミステリとしてのトリックやプロットも盛り込むという離れ業を何作もこなしている芦辺氏は、やっぱりプロだと思う。
という訳で、願わくば、乱歩の中絶作「悪霊」の解決編を、ぜひ芦辺氏の手で!
⇒2013年にようやく放映されたテレビドラマ版に関しては、
「再び「金田一耕助VS明智小五郎」のこと」
をご覧ください。
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