仏教小ネタ集…ふと思い出し、愕然とした話  | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 子どもがこまっしゃくれた物の言い方をしたり、社会の裏が分かったかのようなひねくれた物言いをしているのを聞くと、いつも家で親がそんな言い方や考え方をしていて、子どもにそれが移っているのだろうと思う。 
 
 私がお坊さんになりたての小僧修行時代、年は私よりずっと下だけれどお坊さんとしては先輩の、宗門校に通う小僧さんが、私の言葉に対して、「それは小乗的な考えですね」と言ったことがある。
 
 年端も行かぬ若いお坊さんが「小乗的」などという言葉を使うからには、きっと宗門校でそんな言い方、考え方が横行しているのに違いない。すでに上座部仏教を「小乗仏教」と呼ぶことは、大乗仏教側からの蔑称だという知識があった私は、その時、そう思った。その後、実際に上座部仏教の修行をさせて頂いた後にも、このことは折に触れ思い出したのだけれども…。
 
 最近、ふと思ったことなのだが、まだお坊さんになりたての分際で、自分よりずっと年下だったとは言うものの、お坊さんとしては遥かに先輩であったその小僧さんに対して、「小乗的だ」と言われるような、何を自分は言ったのだろうか。
 
 全くもって思い出せないのだけれど、省みて、気をつけなければいけないことが、当時も、今の自分にも、たくさんあるのではないのかな?
 
 
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