スッタニパータ…巳年にちなんで | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

イメージ 1

蛇毒を薬で抑えるように、
怒りを抑える修行者は、
此岸も彼岸も超えるだろう、
蛇が脱皮をするかのように。

…スッタニパータ 「蛇の章」より


 ここに掲げたスッタニパータの最初の1句は、怒りを抑えることを説くのが眼目だから、「蛇の脱皮」という箇所は、インド人に馴染み深い蛇という生き物にちなんだ単なる例え話、文章の修飾に過ぎないのかと言うと、決してそうではない。

 貪りと怒りと迷いを一瞬一瞬ごとに懺悔し、少しでもより良い自己となるべく精進する。そうして、その一瞬一瞬の気づきによって、少しずつ自己が生まれ変わるこの感覚は、正に「脱皮」そのものだ。


※写真はラオス・ビエンチャンにて


※お知らせ※

タイの高僧プッタタート比丘の著作の
三橋ヴィプラティッサ比丘による日本語訳CD、
アーナパーナサティ瞑想の解説書「観息正念」と
仏教の要諦の解説書「仏教人生読本」を入手ご希望の方は、


ホームページ「アジアのお坊さん」本編
も是非ご覧ください!!