蛇毒を薬で抑えるように、
怒りを抑える修行者は、
此岸も彼岸も超えるだろう、
蛇が脱皮をするかのように。
怒りを抑える修行者は、
此岸も彼岸も超えるだろう、
蛇が脱皮をするかのように。
…スッタニパータ 「蛇の章」より
ここに掲げたスッタニパータの最初の1句は、怒りを抑えることを説くのが眼目だから、「蛇の脱皮」という箇所は、インド人に馴染み深い蛇という生き物にちなんだ単なる例え話、文章の修飾に過ぎないのかと言うと、決してそうではない。
貪りと怒りと迷いを一瞬一瞬ごとに懺悔し、少しでもより良い自己となるべく精進する。そうして、その一瞬一瞬の気づきによって、少しずつ自己が生まれ変わるこの感覚は、正に「脱皮」そのものだ。
※写真はラオス・ビエンチャンにて
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