変な汗って、どんな汗? | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 君みたいな人がいたよと言われて何事かと思ったら、ある商業施設で不特定多数のお客さんに向けた注意書きの貼り紙がしてあって、文章のおかしいところを誰かがペンで何箇所も直してあったんだそうです。確かに私もテレビだとかで変な言葉遣いをしている人を見ると気になる方ですが、よその貼り紙の文章を勝手に添削するほど偏屈ではありません。失礼な。

 などと言っているくせに、世間の言葉遣いで、気になることがいっぱいあります。例えば最近よく聞く、「変な汗かいた」、「変な汗が出てしまった」という言葉。

 別に芸人やタレントさんがそんな言葉を使ったからと言って、おかしな言い回しをするべきじゃない! などと怒っている訳ではありません。ただ私が気になるのは、普通一般の素人さんたちがそれをまねて、何でもない場面で「変な汗が出た」と言ってる時です。

 「変な汗が出た」という言葉は、普通だったら汗が出ないような場面で汗が出るから、「変な汗が出た」なのでしょう? ただ単に、汗をかくほどあせって困ったというだけなら、「汗をかいた」でいいんじゃないですか?

 そんな屁理屈ばっかり言ってたら面白くも何ともないじゃん、と言われるかも知れませんが、素人が大して面白くもない芸人言葉を使ってても、そっちの方がいっこもおもろないわい! などと騒いでいるから、人から偏屈扱いされるんでしょうけれど…。

                                 おしまい。