映画「ライムライト」における、有名すぎるほど有名な、「人生なんて、勇気と想像力といくらかのお金 some money があれば大丈夫だ」というチャップリンの台詞を、高校の英語の時間に初めて聞いて、いたく感動した。お金が一番大事だなんて思わないけれど、お金なしでは生きられない、そのぎりぎりの必要最低限が、some money だという訳だ。
南方上座部仏教のお坊さんには、お金を触ってはいけないという戒律があるのだけれど、例え実際にはお金に触れることがあるとしても、或いは多少のお金を所有することがあったとしても、それに執着しないようにと心がけているかいないかは、大きな違いだと思う。
日本であれ、東南アジアの上座部仏教国であれ、貨幣経済社会に暮らすお坊さんならば、いかに修行に専念していようとも、お金なしで生きることは難しいけれど、内に向いては自分自身の執着を減らすように心がけ、外に向かっては他人に対して慈悲心を持つならば、きっと人生は、楽しい。
※南方上座部仏教のお坊さんには、お金を触ってはいけないという戒律があるのだけれど、実際には…というお話は「アジアの金銭欲」をご覧ください!!