先日、タイにおられる日本人上座部僧のプラ・ユキ・ナラテボー師から、メールを頂きました。
「気づきの瞑想を生きる」(佼成出版社)に続く、プラ・ユキ師の2冊目の著作、「苦しまなくて、いいんだよ。…心やすらかに生きるためのブッダの智恵」(PHP研究所)が、3月22日に出版されたとのこと。以前から、その構想をお聞きしていた私にとっては、待望の新刊です。
早速、大手書店を何店かチェック。「気づきの瞑想を生きる」が出版された時は、骨太な内容に比して、一見、取っ付きやすいタイトルのせいか、仏教書でなく、スピリチュアルのコーナーに並べられたりしてたこともありましたが、今回は間違いなく仏教書コーナーに並んでいて、仏教書フェアの棚に平積みの書店もありました。
タイのお寺でプラ・ユキ師とお会いしているかのような気分になる、美しい色使いの装丁も素敵です。前著は師がタイでお坊さんになるまでと、なってからの物語を興味深く読むうちに、タイ仏教が自然に理解できる仕組みになっていましたが、今度の本は、プラ・ユキ師に会うために、タイのお寺を訪ねて来た人たちのエピソードに対する師の答を読むうちに、仏教の用語と教えが1章ごとに、正しく理解できる構成になっています。
仏教書を読んでいて、仏教の教えは何とか頭で理解できたけど、実際に修行するにはどうすればいいんだろうと思ったことはありませんか? この本には、瞑想修行の方法も詳しく書いてあります。
この本を読めば、テラワーダ仏教が重視する「気づき sati」という用語を、これまで本で読んで勉強しただけでは、今ひとつ理解できなかった人たちでも、「気づき」の正しい意味とニュアンスを、正しく体感することができるだろうと思います。
どうぞ皆さま、是非ご一読を。