憎まれ口は、憎たらしいですか?…慈悲こそが、何よりの武器 | アジアのお坊さん 番外編

アジアのお坊さん 番外編

旅とアジアと仏教の三題噺

 憎たらしい物の言い方のことを、「憎たらし口」ではなく、「憎まれ口」と言うのは、そんな物の言い方をしていると人から憎まれるからな訳で、やっぱり昔の人はうまいことを言うなあと思います。実際、世の中は、憎まれ口を叩いて周りから憎まれている人でいっぱいです。

 もしも憎まれ口を叩かれたら、おんなじように憎たらしく言い返して、溜飲を下げるべきでしょうか? 或いは我慢してストレスを溜める? それとも理詰めで相手を説得して、そんな物言いをやめさせるのが、いいのでしょうか?

 どちらにしても憎しみは憎しみを呼び、尽きることがありません。憎まれ口に慈悲を以って切り返しても、相手の悪い性格は、そんなに簡単に直らないのだから、こっちが馬鹿を見るだけだなどと思わずに、ぜひぜひ根気良く、根気良く、慈悲を以って対処して下さい。

 きっと慈悲が相手の悪い心をを溶かすよりも早く、あなたの起こした慈悲心が、あなた自身の心を平らかにすることに気づくでしょう。慈悲こそが、何よりの武器です。

「アジアのお坊さん」本編
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