人を呪わば穴二つという言葉が、呪いをかけたら自分に返ってきて、自分の分も含めて、二つ墓穴を掘る羽目になるよという意味だということは、調べればどこにでも書いてあるし、京極夏彦あたりのつまらないウンチク談義でもおなじみですが、そのウンチクに影響を受けた素人さんたちが、いっぱいネット上に議論を垂れ流したりしておられます。
欲と怒りと迷いの三毒こそが心に生じる悪ですが、要は心に悪が生じた瞬間、正に毒が体に回るように、それは身と心とを蝕みます。さあ、呪いなどと大袈裟なことを言わなくても、日常生活で、自分の心に欲や怒りや不安が生じた瞬間のことを思い出してみましょう。毒が体を蝕むように、呪いが我が身をさいなむように、あなた自身を苦しめたりは、しませんでしたか?