単にお坊さんが出てくるだけでなく、その国のお坊さんの暮らしや仏教の様子までわかるお坊さん映画に関しては、ホームページ「アジアのお坊さん」の中で詳しく紹介したが、日本映画については「ファンシィダンス」ただ1作しか紹介していない。理由は簡単で、韓国の「達磨はなぜ東に行ったのか」、ブータン映画の「ザ・カップ 夢のアンテナ」、タイ映画の「アラハン・サンマー」に匹敵する、優れたお坊さん映画が「ファンシィダンス」の他には日本にないからだ。
時代劇や伝奇ロマンも省くとなると、後は実在のお坊さんを描いた「釈迦」「日蓮と蒙古大襲来」「日蓮」「空海」、それに道元を描いた最近の「禅 ZEN」などがあるばかりだ。
ただTVドラマならNHKの「坊さんが行く!」2部作と、MBS・TBSの「ピュア・ラブ」3部作があり、特に「ピュア・ラブ」には現代の日本社会、日本仏教における修行、というテーマがよく描かれている。
ついでに仏教コミックには「てんねん」、「ぶっせん」などがあるが、どちらも岡野玲子による「ファンシィダンス」の原作には遠く及ばない。