(📷写真は現在のです)
2009年9月16日 mixiブログ
赤毛のアン・シリーズ⑧は『アンをめぐる人々』の短編集。
4作目も同様の短編集でしたが、その時は知らずに読みすすめて
(アンがほとんど出てこない)と少々凹みましたが、
今回は分かった上で読んでいることもあってかエラく面白いです
15作入ってて、1作30ページ前後なので読み易い。
約半分の7作目まで読んだところですが、
タイトルにあげた3作目の『父の娘』にとても感動したので全部読み終わる前に書いてます
夫婦のイザコザで離れ離れになった父と娘―。
娘のレイチェルはせめて自分の結婚式には出席して欲しいと、
招待状を父に送ります。
母親は知りませんが、レイチェルは父親であるデイビットと実は一度出会ったことがあったのです。
この二人が出会うシーンが素晴らしい!!
浅い入江の砂浜の近くに建つ小さな家―
海や岸辺の寂しい場所が大好きなレイチェルは友達と別れて
その家の近くでたたずみます。
その家に住んでいたデイビットが彼女に話しかけます。
父娘の初めての会話です。
デイビット「人魚が出てくるのを待っているの?」
普段なら他の人間にはそんな考えを隠すレイチェルですが、素直に答えます。
「そうなの。母さんは人魚なんていないと言うけれど、
でも、あたしはいると思っていたいの。
おじさんは見たことある?」
デイビッドはそれから、自分が経験してきた不思議な話をレイチェルにしてあげるのです。
なんて素敵な出会いのシーンでしょうか
離れ離れになっていたからこそ、こんな美しい出会いが訪れたのです。
ボクは港町が美しく描かれていた映画『メッセージ・イン・ア・ボトル』を連想しました
海が見える風景は不思議に人を癒してくれます。
ボクが子供の頃住んでいた長崎も港が見える街でした。
父と娘の出会いは、夫婦の絆をも再び結びつけます。
お互いのエゴがぶつかり合うことが時にはあっても
人間の怒りなど一生続くものではない。
モンゴメリの小説の中には‘人を許す’ことの大切さがよく出てきます。
そして誰にでも出会いはあること、
愛し合っていれば必ずめぐり逢えることも彼女はいつも教えてくれます。
他の短編も、そんな‘幸せな偶然’や‘成就する愛’に溢れているものばかりです。
人生の経験を積み重ねるごとにネガティブになることもありますが
本当は逆なんです。
モンゴメリは、人生にはいくつになっても素晴らしいサプライズが訪れることを教えてくれます
あと8作、どんな人生の奇跡があるのか楽しみです
〈追記〉
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本をめっきり読まなくなって久しいんですが(^^;
絵本なら⤵読めそうな気がします📕(^^ゞ
絵本『赤毛のアン』世界文化社、1540円
— 松本侑子❣初の全文訳『赤毛のアン』文春文庫、新刊『赤毛のアン論 八つの扉』文春新書 (@officeyuko) March 13, 2025
2023年12月に出版が企画され、2024年1月に私が絵本の原稿を書き、2024年秋に出版の予定でした。あいにく途中で画家さんが交代され、たまたま2025年3月の刊行となりました。カラー水彩画40点以上の豪華本です。
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新作アニメ『アン・シャーリー』の放送も近づいてきたので楽しみです📺🎶(^^)
#アン・シャーリー
— アニメ『アン・シャーリー』公式 (@anime_ann_e) March 9, 2025
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👒 本PV 公開 📕
╰━━━━v━━━━╯#とた さんが歌うオープニング・テーマ「予感」を使用した
本PVが解禁となりました!
2025年4月5日より放送開始(予定)🌷´-#本PV公開 #2025年春アニメ pic.twitter.com/fSrI3aqHWq