🎬『アトミック・ブロンド』
ATOMIC BLONDE (2017)
ボクのブログは【映画とアイドル】というタイトル通り
ほぼアイドルか映画の二択なんですが、
応援している大阪のアイドルグループ
五代目KONAMONのプロデューサー・運営のこいPさんが映画好きで
ボクの映画ブログを読んで下さってるということで
オススメの映画をお聞きしたら
教えてくれはったのが本作でした。
アクション映画好き・シャーリーズ・セロン好きとしては当然気になりつつ
なかなか観るタイミングがなかったので
背中を押してもらって有り難かったです^^
本作はセロンがスタントなしで激しいアクションをやっているのが公開当時話題になっていましたが、
ハリウッド映画としては低予算の部類に入る3000万ドルという製作費やったから、
‘セロンの体当たりアクションが売りのB級アクション’というイメージを持ってました。
監督がスタントマン出身のデヴィッド・リーチで、
ボクは『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『フォールガイ』を映画館で観てたから、
リーチ監督には いい意味で単純娯楽アクションのイメージがついてました。
しかし(!)
本作は映像・音楽・ストーリーともに一級と言ってもいいほどの
A級のアクション映画でした!!
【ネタバレ】
ベルリンの壁崩壊直前の1989年が舞台で、
奪われた極秘リストの奪還のためにベルリンに送り込まれたMI6の諜報員ローレンを演じるのがセロン。
東西の冷戦終結や東西ドイツの統一で、
世界がいい方向に向かおうとしていた時代やったと思うんですが、
当時二十歳過ぎくらいやったボクは
ベルリンの壁崩壊のニュースを見ても
正直、あんまりピンときてなかった気がします。
しかし、今や核兵器が使われるかもしれない恐怖が
プーチンという 俺に言わせれば気が狂ってるとしか思えない大統領によって
東西冷戦時代以上に迫っている今、
ゴルバチョフによるソ連の政治改革=ペレストロイカが進んでいたこの時代の希望がなんとも遠いものに見えてしまいます。
アクション映画のブログじゃないみたいになってますが(笑)
東西が歩み寄ろうとしていた時代の中での
東西のスパイの駆け引き・戦いを描いているところが
本作の面白さなんですが、
単純なアクション映画が好きなボクとしては
ストーリーを真剣に追うのに少し疲れた感はありました(^^;
ボクが007シリーズが大好きなのは
あれはスパイ映画でありながら
ストーリーラインは極めてシンプルなんですよ^^
ストーリーを追うのに少し疲れたのは、
本作は、ローレンが上司から事情聴取を受けているシーンから
回想する形で進行していくので、
時間軸や場所がちょくちょく変わるんです。
だから、本作は内容がある程度分かった二回目以降の鑑賞でより楽しめそうな気がします。
まぁボクがバカなだけかもですが(笑)
物語設定のところから触れましたが
本作最大の見どころは勿論セロン嬢の体当たりアクション!
あと、ビックリしたのは
単純な娯楽アクションのイメージしかなかった
リーチ監督が極めてスタイリッシュな映像を見せるところ!
セロンがどこまでもカッコよく、
そして、どこまでも美しく撮られていて
一番美しいセロン嬢が拝めるといっても過言ではありません!
それでいてアクションはスタイリッシュに走らず
いい意味で泥臭さもあるのがいいです。
つまり、本当に痛そうなんですよ。
アクション映画でR15指定は珍しいと思うんですが、
それだけ作り手の本気を感じます。
いたずらに残酷なシーンを入れるわけではなく
あくまでもリアルな格闘ゆえに生じるシーンのためのレーティングになってます。
ボクにしては珍しく、観終わってからスグに格闘シーンのメイキングを見るほど
凄まじい格闘アクションがあります!
少なくともボクが今までに見た格闘アクションの中では一番凄かった!!!
セロンが凄いのはもちろんですが、
セロンにやられる相手役のスタントマンも本当に凄い!
お互いの息が合ってないと大怪我につながるであろう
激しいアクションに目が釘付けになります!!
スタントコーディネーターが撮影したらしくて、
動きの流れを熟知してるからこそのカメラワークも素晴らしいです!
格闘アクションが別に好きじゃないボクが
格闘アクションだけで満足した作品は本作が初めてな気がします。
本作の素晴らしいところは他の人気スパイ映画に寄せることなく
ローレンのキャラクターを確立させているところ。
セロン自らが原作の映画化の権利を得て製作もするほど入れ込んだ企画なので、
これほどの出来ならシリーズ化してほしかったですね!
もしやってたら『ジョン・ウィック』みたいな人気シリーズになった可能性もあったと思います。
四十歳こえても極めて美しい本作のセロンは本当に素晴らしいです!
あっ(!)
セロンの美しさにかまけて忘れてましたがw
本作は音楽の使い方のセンスも抜群です♬
あの時代のヒット曲の使い方が絶妙で
80年代世代は冒頭から音楽で引き込まれること必至♪♪
オープニングタイトルもカッコいい!
もちろん 格闘アクションだけじゃありません!
セロンの相手役といえるパーシヴァルを演じるのがジェームズ・マカヴォイなのがいいし、
ローレンがバイセクシャルという設定で、
パーシヴァルとイイ関係にならないのがいい。
ローレンの協力者メルケルが見たような顔と思ったら
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』でピエロを演じたビル・スカルガルドっていうのが、今観たら贅沢なキャスティング。
ジョン・グッドマンは居るだけで安心感ある^^
出番が少ないところにティル・シュガイバーなんて渋いところを配しているから
隅々まで抜かりなし。
イギリス・アメリカ・フランス・ロシアの諜報員らが出てきて
誰が誰やら?みたいになる恐れがあるのでw
ローレンとパーシヴァルはMI6で、
メルケルはローレンの助手。
ローレンとイイ感じになるコはフランスの諜報員。
スパイグラスは元はドイツの諜報機関の人。
ジョン・グッドマン演じるカーツフェルドはCIA。
あと、怪しげな敵はロシアの工作員かKGBあたりと思えばwいいかと思います(^^ゞ
ここらあたりでラストの雰囲気が漂いつつ、
最後の最後にもう一段アクションがあって
二段オチみたいな終わり方になるんですが、
ボクはすでにいい意味でお腹いっぱいやったから、
最後のアクションは無くてもよかったです。
尋問のシーンで始めたんなら
尋問のシーンで締めなきゃ(笑)
俺なら最高にクールなローレンで締める!!!