🎦『ドント・ブリーズ』(2016)
DON'T BREATHE
やっと観ましたw
フェデ・アルバレス監督は
長編映画デビュー作の『死霊のはらわた』のリメイクが素晴らしい出来だったので、
評判が高く大ヒットもした本作はずっと気になってました。
ただ、
“盲目の元軍人の家に強盗に入った若者たちが、その老人から反撃される”という設定から、
一軒家での暗いシーンばかりの映画、という想像をして
なんかイマイチ惹かれなかったんですよね。
でも、同監督の『エイリアン:ロムルス』が面白かったので
その勢いで観ました^^
確かに暗いシーンは多いものの、
そこは映像センスのあるアルバレス監督なので、
観終わると 暗いシーンばかりの単調なイメージは無くて、
メリハリの効いた映像で、
『死霊のはらわた』と同じく、美しさも感じるセンスがさすがでした🎥👍
【核心には触れませんが、ネタバレも含みます】
元軍人を演じるのが、強烈な個性があるスティーヴン・ラングなので
盲目の設定でありながらも異様な迫力を感じるのがポイント。
そうはいっても序盤は期待したほどハラハラはしなかったんですが、
全く予想だにしないシーンを目の当たりにしてから
一気に恐ろしくなり、
あとは正に息詰まるように見入ってました。
強盗を演じるジェーン・レヴィとディラン・ミネットが良くて、
強盗を働きながらも本当は悪人ではないキャラを上手く演じていたから
この二人を応援したくなるのがポイント。
特にジェーン演じる主人公のロッキーの不遇な家庭環境を見ると
老人の大金を盗んで逃げることに成功して欲しい(!)って思うから
なおさら老人の恐怖が真に迫ってくる。
『死霊のはらわた』でも見事なホラー・ヒロインぶりを見せたジェーンが本作でも好演。
この女優さんの程よく可愛い感じは^^ホラー・サスペンスに合う個性だと思います。
目が大きいのもいいですね!
特に本作では音を出せない設定なので、その大きな目での演技が活きてました!!
ほぼ一軒家が舞台で、主要な登場人物は四人だけ。
中盤以降は三人だけになるのに
全く飽きさせないどころか
クライマックスに進むに従ってどんどんサスペンスが加速する様が見事!
冒頭に あるシーンを敢えて見せることで
ずっと絶望感を抱かせた演出もお見事!!
サスペンス演出で特に秀逸だと思ったのは暗闇のシーン。
暗闇って真っ暗やから、
フツーなら短いシークエンスで終わるものですが(そもそも何も見えないんやから)、
本作は暗闇を‘イメージ化’した映像で見せることで
まさに観てる側も息をひそめたくなるような緊迫のシーンが展開。
ここは膝を打つような面白さでしたね!!
あと、ワンちゃんの使い方も上手いので、
‘動物パニックもの’のような怖さも味わえるのがポイント。
アルバレス監督は脚本も書いているので、
そのアイデア、ストーリーテリングのセンスも素晴らしいです。
しかし、(よくこんなこと思いつくな‥)と
引いてしまうほど おぞましいところもありました^^;
『エイリアン:ロムルス』でも少し引いてしまうようなところがあったので、
この人は変態なのかもしれません(笑)
でも、それはホラーを撮る上では役に立つ個性ですw^^
ボクみたいに気になりつつ未見の方にはオススメです!
もちろん ホラー・サスペンス映画がお好きな方は必見です!!
この勢いで続編もポチッとしました^^