『輪廻』 (2005)
先日劇場で観たJホラー映画『みなに幸あれ』の総合プロデューサーとして
清水崇監督の名前を見つけたので、清水監督の『輪廻』を十数年ぶりに観ました。
久しぶりやったからオチを忘れてて←新鮮に楽しめました^^
ボクは『呪怨』にはハマらなかったので本作は映画館では観なかったんですが、
主演の優香ちゃんが好きやったからDVDを買って観ました。
タイトルがそのものズバリな『輪廻』なので
“生まれ変わり”がテーマやと分かりますが、
もう一つのポイントは“ホテルを舞台にしたホラー”ということ。
今回初めて特典ディスクのメイキングやインタビューを見ましたが、
実際に大掛かりなホテルのセットを組んでて凄いと思いましたね!
『呪怨』が成功したので結構な予算を付けてもらえたんやと想像できます。
ボクは怪談話を聞くのが好きなんですが、
ホテルにまつわるものが結構好きというか、怖いんですよね。
不特定多数の人間が利用するホテルに忌まわしい霊が憑りついてても不思議はないからです。
ボクは幽霊を信じる人なんで。
ボクが一番好きで何回も観ている怪談話の動画を貼っておきます⤵
ボクは原昌和さんの語りが好きなので、
前編はいまだに睡眠用として聞くほどです^^
mixi時代に稲川淳二さんの怪談話のネタをブログに書いてスグに家族によからぬ事が起こったので、それ以来怪談話のブログはやめたんですが、もうええかな、と(^^ゞ
横道に逸れましたが、
ホテルが舞台っていうことだけでまず怖いです。
早いもので来年で公開から二十年経つので、
【ネタバレ】で書きたいと思います✑
(最後のオチは伏せておきます)
本作はいわゆる劇中劇になってて、
実際に起こったホテルでの惨殺事件をテーマにした映画を撮っている一行のストーリーになりますが、その作品の主演に抜擢された渚を演じるのが優香ちゃん。
優香ちゃんはグラビアのイメージが一番強いと思いますが、
見事なスクリームヒロインぶりで、
彼女の数少ない主演映画の一本というだけでも価値があります。
清水監督は小芝風花ちゃんの『魔女の宅急便』も撮っていたので、
可愛い女優さんを魅力的に撮るのが上手な監督さんやと思いますね。
ある意味タイトルでネタバレしているので、
ある程度予測できる展開ではあるんですが、
ホテルが舞台なので なんともイヤ~な感じがあって、
果里奈演じる大学生弥生のエピソードも並行して描かれるので
目を離すスキはありません。
弥生の恋人役で小栗旬出てたん完璧に忘れてたw
清水監督を見い出した黒沢清監督がカメオ出演してました。
黒板に書かれている【クリプトムネジア現象】とは、上に画像貼りましたが
【輪廻転生】の反証的論法だそうです。
渚と弥生のエピソードが徐々に交わっていく展開が面白いです。
けっこう直接的な描写が多くて、一瞬ゾッとしながらも
ベタな描写はフッと可笑しくなるのもいいところ^^
清水監督はストーリーを分かりやすくしたぶん
ビジュアルでしっかり観客を怖がらせようとしてて、
犠牲になった少女が持っている人形も過剰なほど気持ち悪い(^^;
こんな人形売ってるの見たことないし、
こんな不気味な人形を親が子供に買い与えるか?と今回観ながら思いましたが(^^ゞ
まぁ、これくらい大きくて不気味な見た目やから活きた怖いシーンがいくつもあるからアリはアリです。
この人形にもアナザーストーリーを設定したら面白かったんじゃ?と今回は思いましたね。
初見ではこの人形のクライマックスのシーンで少しガッカリしたんですが、
分かった上で観たら、初見時よりは気持ち悪くしっかりホラーしてました。
椎名桔平が演じる映画監督郁夫のキャラも深堀りする余地があると感じましたが、
コメンタリー付きの未公開シーンを見たら
清水監督がテンポにこだわっていたのがよく分かったので、
深追いせず96分とコンパクトにまとめたのはよかったと思います。
九州でロケしたそうですが、
山の中にあるホテルの外観がとにかく不気味で
これはロケハンの勝利ですね!
間違いなく舞台のホテルも主役みたいなものなので
本作が怖いのは この舞台設定とそれをきっちり見せた監督・スタッフの手腕あってのものやと思います。
でも なんといっても
本作最大の魅力はやっぱり優香ちゃんです♡
(推しメンと同じ名前やしw^^)
清水監督によると女優としての勘がよくて、
あんまり演技指導する必要がなかったみたいです。
女優としてもっと評価されるべき人やったと思いますね。
優香ちゃん、
生まれ変わったら女優一本でいって下さい🎥(#^.^#)