『007 スカイフォール』のどうしても好きになれないポイント | 【映画とアイドル】

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SKYFALL (2012)

 

 

 

 

公開中の新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観て

(やっぱり復習しておくべきやった)と思って『スペクター』を観ましたが、

『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』は好きで何回も観てて、

この二作はいい意味で二つで一つみたいな感じでまとまっているからいいとして、

他のクレイグ作品ほどは観ていない『スカイフォール』も振り返っておいた方がええやろうと思って

久しぶりに観ました。

なんで他の作品に比べて観てないかというと、それは本作が苦手やからです。

 

ボクのブログをある程度読んで下さってる方は、

ボクが映画の悪口はなるべく書かないようにしていることは分かっていただいてると思うんですが、

今回は一番大好きな映画シリーズの作品やからこそ

敢えてネガティブなことを書きたいと思います。

 

なので、本作がお好きな方はスルー推奨です<(_ _)>

 

今回は本作を好きになれないポイントを書いてみたいと思います。

 

 

 

↓↓

 

 

 

 

【×ガンバレルが無い】

 

せっかく『カジロワ』と『慰め』の二作をかけてガンバレルまで持ってきたのに

(ないんかいっ!!)みたいな…。

入り方の音楽もボンドのシルエットもいまいちダサいと思います。

 

 

 

 

【×アヴァンタイトルが盛り上がらない】

 

これ、異論があるファンの方が多いとは思うんですが、ボクは上がらないんですよ。

カーチェイス→バイクチェイス→列車でのアクションと

三段構えのアクションになっていて一見見応えはありますが

どのアクションも驚くほどのものではないです。

同じくイスタンブールでアクションを見せた『96時間リベンジ』の方が

低予算にもかかわらずハラハラするアクションを描けていたので尚更上がらなかった。

ショベルカーでここまでやって列車が止まらないのも不自然やし、

まぁ007アクションにそんなリアリティを求める必要はないんですが

作品全体としてはシリアスに振ってるから妙に違和感があるんです。

列車上の格闘は『オクトパシー』よりだいぶ迫力ありますが

列車上の取っ組み合い自体新鮮さが全くないからやっぱり上がりませんでした。

 

 

 

 

【×ボンドはフツーに生きてる】

 

どうやって生還するんやろ?と思って観てたら

シーンが切り替わったらフツーに生きてて、

一度は死んだと思わせた設定が活きてないと思いました。

まぁ誰も死ぬとは思ってないから

無駄な描写を省いたともいえますが、

オープニングタイトルでも死のイメージを濃厚に演出していただけに、

瀕死のボンドが死の淵から生還する姿を見たかったと思いましたね。

 

 

 

 

【×ボンドを老兵扱いしている】

 

これが大きなマイナスポイントの一つです。

本作のストーリー上致し方ないのは分かるんですが、

前作の『慰め』でのギラギラしたクレイグ=ボンドにシビれた身としては、

諜報員としての適性検査に不合格のレベルにまで堕ちたボンドなんて見たくなかった。

まぁ、この設定に象徴されるように本作、一言で言っちゃうとなんか辛気臭いんですよ。

 

 

 

 

【×ボンドガールの扱いが前時代的過ぎる】

 

新しいボンド像を模索しながらも、これは前二作にも言えたことなんですが

ボンドガールの扱いが前時代的過ぎます。

今回の扱いも少し気分が悪くなるほど酷いです。

 

 

 

 

【×Mがボンドガールの立ち位置にいる】

 

後半はボンドとMの逃避行みたいになる、すなわち

今回のボンドガールの立ち位置にいるのはMなんですよね。

ボクにとってボンドガールはアクションの次に007映画として重要な要素ですから、

本来は美人やカワイ子ちゃんがいるハズのポジションに

それがたとえ好きなMとしても、バアさんがボンドガールじゃ上がりようもありません。

 

 

 

 

【×見せ場が盛り上がらない】

 

ロンドンの一連のアクションシークエンスは決して悪くないですが、

作り手が大きな見せ場のつもりで作ったであろう地下鉄の脱線シーンが

なぜか全く迫力を感じません。

ボクだけなんかな?

 

 

 

 

【×終盤の設定に無理がある】

 

作り手の気持ちは分かります。

スカイフォールでボンドとMと番人の三人で悪党どもを迎え撃つ。

絵になる設定ではありますが、MI6を簡単に爆破するほどのシルヴァ相手に

この三人で勝てるワケがない。

ボンドがただの無謀な男にしか見えない。

この三人相手に手こずるシルヴァも間抜け過ぎ。

 

 

 

 

【×クライマックスのアクションも盛り上がらない】

 

設定にノレなかったから尚更アクションにもノレなかった気がします。

まぁ実際、なんの特筆すべきところもないアクションを見せられて、

なんとなく西部劇的なノリを意識してる感じはあるんですが、

それなのにシルヴァとの一騎打ちは無いという

最後まで盛り上がらない残念なクライマックスでした。

シルヴァあっさりやられ過ぎ。

 

 

パッと思い付いただけでもこれだけありますね。

もちろんいいところもありますが、今回は敢えて気に入らないところをピックアップさせてもらいました。

 

 

 

 

本作は名匠ロジャー・ディーキンスの撮影が素晴らしくて、

シリーズ中では断トツの、いや、アクション映画全般と比較しても

非常に映像が美しくてスタイリッシュな作品になっていますが、

観る回数を重ねるごとに映像のスタイリッシュさに対するインパクトは薄れていってます。

その分アクションのつまらなさが年々目立つようになってしまってる印象です。

そうは言っても初見の時よりは徐々に好きになれてるとは思うんですが、

最終的に本作を「好き」と言えるところまではまだ来そうにありません。