『セブンデイズ』は誘拐モノにとどまらない、司法制度に切り込んだサスペンス! | 【映画とアイドル】

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『セブンデイズ』 세븐 데이즈  (2007)

 

 

 

たまに無性に韓国映画が観たくなる時があります。

たまにとか言ったら失礼かもしれんけど。

 

ボクの中では韓国映画=きっついやつ というイメージ(もちろん褒め言葉です)。

 

 

 

ということで、手持ちの韓国映画のDVDで

まだアメブロではブログを書いてなかった『セブンデイズ』を久しぶりに観ました。

 

 

 

でもこれは‘きっつい’というより、サスペンス映画としてよくできているので

韓国映画が苦手な方にもオススメできます。

 

 

 

いかにも『セブン』を意識したかのようなオープニングタイトルを観ても、

本作はいい意味でハリウッドを意識したような王道のサスペンスを目指していると思います。

 

 

 

王道とは言ってもそこは韓国映画。

【誘拐もの】に【法廷もの】のサスペンスも加味するという

韓国映画らしいゴッタ煮感で観る者を飽きさせません。

 

 

 

 

 

意外に【法廷もの】の要素の方が強いので、

中盤【誘拐もの】としてのサスペンスが弱まるところもありますが、

そのぶん【法廷もの】としての意外な展開に引き込まれるので

本作は実は法廷劇と言った方がいいような気がします。

 

 

 

 

 

 

誘拐されるシチュエーションからしてサスペンスたっぷりで、

その誘拐の目的が金ではなく、

死刑が確定しそうな囚人の釈放を裁判で勝ち取れというのが面白いです。

 

 

 

娘を誘拐される弁護士ジヨンを演じるキム・ユンジンが美人で演技も見事!

 

 

 

 

 

今回初めてDVD特典のキムやウォン・シニョン監督のインタビューも見たんですが、

キムはJJ・エイブラムス監督の出世作となったTVドラマ『LOST』に出演していたそうで、

すでに国際派スターになっていたキムを主役にキャスティングできたことを監督は凄く喜んでいました。

このテのメイキングにしては珍しく、名前を知られてないようなスタッフも何人も登場して、

撮影現場の雰囲気がかなり良かったことが伝わってきました。

 

それは、現場の人間みんなを本気で作品作りに向かわせる秀逸な脚本があってこそ。

キムも送られた脚本にのめり込んで出演を快諾したそうです。

 

 

 

 

 

序盤からカーアクションがあるので盛り上がります!

 

監督自身はカーアクションの出来を卑下していましたが、

限られた撮影条件の中で出来得ることをやってるし、

正直な発言をする監督さんは誠実な人なんやと思います^^

 

 

 

細かいカット割りや凝った撮影でサスペンスを盛り上げる手腕もなかなかです!!

 

 

 

 

 

ジヨンに協力する刑事を演じたパク・ヒスンもいい味出してて、

 

娘役の子役ちゃんも本当に上手い。

 

他のサブキャラもいい役者が揃って、

本作は正に、いい脚本と演出・役者が揃えば面白い映画ができるお手本のようなもの。

 

 

 

オチを完全に忘れていたのでw今回も(お~!!!)と驚きました!!

コレを読める人がいたら凄いと思う。

ボクが騙されやすいだけかもしれんけどww

 

 

 

 

 

 

最後には‘きっつい’ノリになるのが

韓国映画らしくてゾクゾクする面白さ!!!

 

 

 

 

 

 

きっついとは言っても、

本作が一番描きたかったのは“母親の愛情の強さ”、とりわけ

“母親の 娘への愛情の強さ”です。

 

 

 

 

 

そしてもう一つ、

ボクが日頃から疑問に思っている司法・刑罰の在り方に踏み込んだテーマこそが

今現在もなお問われ続けなければならない問題やとあらためて思いました。