ファンの想像をも超える『アンの愛情』はクライマックスが盛り上がる最高傑作のひとつ!!! | 【映画とアイドル】

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今一番推してる大阪のアイドル、カラフルスクリームのゆうかちゃんの

お花畑のツイートを見て思い出したひらめき電球『赤毛のアン』📕

 

 

 

 

 

ほんで、久しぶりにアンのことをツイートしたら

訳者の松本侑子さんにいいねしていただいて、

新訳版が出てることを知って、早速ポチっとしました📘^^

 

いずれは新訳版も全部読んでみたいです本

 

 

十年以上前にmixiで書いた『赤毛のアン』ブログの今回は3つ目ですメモ

 

写真は新たに撮りましたカメラ

松本侑子さん訳(集英社文庫)

 

 

 

 

当時の帯を挟んでました↑

 

 

アン・シリーズは好きなセリフやシーンがたくさんあるので、

気に入ったところに折り込みを入れてたんですが、

めっちゃたくさん折り込んでました(^^ゞ

 

 

 

 

では、2009年4月18日にmixiで書いたブログをほぼそのまま貼ります左下矢印

 

 

現時点で半分の5作を読み終えましたが、
今のところ一番気に入っているのはこの『アンの愛情』です。

2作目の『アンの青春』の方がボク好みと思っていましたが、
今心に残っているのは『愛情』の方ですね。

それは、1~3作目までが3部作と呼んでもいい作りになっていて、この『アンの愛情』は
フィナーレを飾るにふさわしい盛り上がりを見せるからです。

1・2作が気に入っていたら、この3作目のラストは感動で胸がいっぱいになりますよ!!

モンゴメリはこの3作でシリーズを終えるつもりだったのでは?と思わせる(実際のところは知りませんが)ほど、特にクライマックスは渾身の力を込めて執筆しているかのようです。

シリーズ全10作と聞いて引いてしまう方は、とりあえずこの3作だけ読むつもりでシリーズに入られてもいいかなと思いますね。


アンが成長するにつれて、最初にアンの言動に触れた時のインパクトが徐々に薄れていくのは致し方ないことで、それをつまらなく感じる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫。

この『愛情』にはひと昔前のアンを彷彿とさせるフィリッパ・ゴードン(フィル)という新たなキャラクターが登場します。

彼女の‘天然’な言動はホントに楽しいですよ♪


比較的地味で、はじめはさほど気に留めていなかったジェイムジーナおばさんという脇役も意外とポイントになったりします。

『アン』には人生経験豊富なサブキャラが必ず登場して人生のうんちくを与えてくれるんですが、彼女のそれもとても印象深いものがありました。

彼女のセリフで思わず頷いてしまうものがいくつかあります。

「十代は人生の素敵な季節ですからね。
 もっとも私から十代が去って行ったことは一度もありませんよ。
 嬉しいことに」


「神と隣人と自分自身への義務を果たして
 あとは愉快にすごすのです」


~要するに人生楽しく生きるに越したことはないってことですね!

「さる女性を許せますように、と祈ったことがありました。
 でも今は分かるんです。
 本当は許したくなかったんです。
 その人を許したいと気づいた時には
 お祈りなどしていなくても許していましたよ」


~人を許すって難しいことですが、実は人を許すことによって自分自身が救われたりするんですよね。実際はなかなかできなかったりするんですが…。

ジャネットというキャラは

「四十歳になれば、二十歳の頃よりも
 人を許すことが簡単になるのよ」


と言っていますが、本当にそうなりたいものです(苦笑)


『愛情』ではアンの腹心の友、ダイアナの魅力も再発見できます。

今回初めて自分自身気付いたのは、もし身近にいたら、ボクはアンよりダイアナの方が好きかなってことです。

どこか孤高の存在に感じる(それこそ小説の主役としてはふさわしいですが)アンよりも、ほどよく現実的なダイアナの方がしっくりくるんです。

それはダイアナが勝手にアンの小説を応募したところでハッキリと分かりました。

ここのエピソードはふたりの性格がうまく描かれています。


卒業式からラストまでの40ページほどは特に素晴らしくて、
ここだけでも映像化したい!!って思うほどです。
それほど場面が自然と目に浮かんできます。

映画の3部作はたいがい2作目までは盛り上がっても肝心の最後にシラけるパターンが少なくありませんが、この『愛情』は違います。

クライマックスを飾るのにこれ以上ないほど相応しいエピソードを

モンゴメリは最大限に力を込めて描き出してくれます。


~深刻な恐れが去った後に訪れる人生の強烈な甘美~

それなりの人生経験を積んだ者なら誰もが知っているこの甘美な味を、読者はアンと共有できるのです。
なんという幸せな瞬間でしょうか!!


物語のクライマックスとはかくあるべし、と、モンゴメリはお手本を示してくれているかのようです。

続きものではファンの妄想が膨らみ、それに作り手が負けてしまうケースが大半ですが、
モンゴメリは違いました。

ファンの無限大の想像をも受け止められるほど、モンゴメリ自身も『アン』に対して夢と希望を持っていたのが伝わってきます。

そう、この作品はまぎれもなく『モンゴメリの愛情』でもあるのです。


この作品が長きにわたって多くの人に愛されている理由がよく分かりました。

嬉しいことに、シリーズはまだまだ続きます~