『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は長さを全く感じさせない構成が素晴らしい!【3回目鑑賞】 | 【映画とアイドル】

【映画とアイドル】

映画『007』『スター・ウォーズ』『魔法にかけられて』
アニメ『アン・シャーリー』

アイドル
STELLASTELLA・花森咲【近代麻雀水着祭2025初出演】
カラフルスクリームゆうか
KRD8・菅原未結
新章 大阪☆春夏秋冬
叶星のぞみ

3月31日に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』三回目観て来ましたカチンコ

 

 

三回ともTOHOシネマズ梅田で観ましたが

スクリーン4→2→1と、だんだん大きなスクリーンで観てるので

IMAXも観たいところです^^ 

 

 

通常のスクリーンで観ても絵の美しさに目を奪われるので、やはりIMAX鑑賞も必須かな↑

 

 

【ネタバレあり注意

 

 

 

 

 

 

このブログを書いてる時に、Twitterのトレンドに“庵野秀明の発言”と出たので

チェックしてみたら

 

 

 

「エヴァってロボットアニメなんですよ」という発言が波紋を広げてるみたいやけど、

設定はともかく、パッと見、特に新劇場版の『破』以降はロボットアクションみたいなノリやから

ボクとしてはむしろ庵野監督がこう言ってくれて納得です^^

 

 

では、三回目鑑賞のブログを✑

 

入場者プレゼントをもらえました^^

 

 

 

 

 

 

 

前回は本作でも特に好きなパート、第3村のところについて書きましたが、

今回は全体的な流れについて書いておきたいと思います。

 

 

公開前から話題になっていたのは本作の2時間35分という上映時間の長さ時計

アニメやからなおさら話題になったと思われます。

 

しかし、ボクは長さを全く感じなかったし、

二回目も三回目も同じエヴァ友と観に行ったんですが、

二人で口を揃えて言ったのは「長さがちょうどいい!!」でした^^

 

いや、本来ボクは2時間を超えるような長い映画は嫌いです。

しかし本作は25年にも渡って(空いてる期間はあっても)描かれてきたシリーズ。

しかもTV版やら旧劇場版やら、複数のバージョンが存在する。

それら全てを総括しエンディングに導くのに2時間では足らないであろうことは分かっていました。

だから長い上映時間を知った時は、いつもならガッカリするのに安心したんですよね^^

 

そして本作の長さで特筆すべきは先ほども書いた‘ちょうどいい’というところなんです。

長過ぎてはもちろんダメですが、物足りないのもイヤですよね。

でも本作は本当にちょうどいいボリュームなんです。

少なくともボクら二人の感覚ではそうでした。

 

155分の上映時間は本来なら長い部類ですが、

それを全く感じさせなかったのは その構成力の素晴らしさも大きかったと思います。

 

 

まずはアクションの見せ場で観客をいきなり引き込みます!

 

(これは‘特報1’の映像)

 

 

ボリュームたっぷりのアクションで、

『Q』の冒頭と比べて アクションのディテールが分かりやすいのもよかった!

 

 

 

荘厳ともいえるオープニングスコアにのってのオープニングタイトル。

正に堂に入った展開で、本作がアクションとドラマを見事に融合させるであろうことは

このオープニングですでに想像できました。

 

 

 

そこからの第3村のエピソードが驚きと感動に満ち溢れていて

本作の魅力を決定づけたと思います。

 

 

 

ここまでですでにボクの(『破』の続きが観たい)という心は補完され、

あとはシンジが前をまた向いてくれるかにかかってきましたが、

そこへの過程を第3村のエピソードで丁寧に描いて説得力を持たせてくれたのが非常によかったです。

『Q』で本当に底まで堕ちたシンジがまた前向きになる描写は相当難しいと思っていましたが、

第3村のシークエンスの素晴らしさ(サプライズも込みで)でそこを見事に描いてくれていました。

 

 

 

 

ここから終盤の戦いになっていきますが、ここの見せ場も文句ナシのボリューム感でお腹いっぱい^^

ここで重要なのは、お腹がもたれるほどアクションの見せ場が長過ぎないところです。

いつからか特にド派手なアクション映画では(もうええわ‥)って疲れるくらいドカンドカンやる作品も出てくるようになりましたが、本作のそれは最終作らしい盛り上がりをしっかりと見せてくれながらも

決してダレるほど長くはなく、

見事なのはそこからドラマのパートへの移行を極めて自然に進行させるところです。

 

普通のアクション映画、ロボットアニメならそのアクションでそのままクライマックスにいくところですが

エヴァでは、特に完結編となる本作ではアクションで締めるワケにはいきません。

 

 

ここからドラマ、しかも観たいと思っていたゲンドウの内面世界に迫る展開は非常に見応えがありました。

 

 

シンジとゲンドウが遂に親子としてきちんと向き合うという点でも本当に素晴らしいし、

正にコレを最終作までに観たかったんです!

 

 

 

 

 

 

そこに至るまでにミサトなど主要キャラの見せ場、しかもファンが観たいと思っていたような絵をしっかり見せてくれていたのも素晴らしい。

だからこそ、最後のシンジとゲンドウの物語に集中できるんです。

 

 

 

 

三回目の鑑賞で気づいたのはこのクライマックスのくだりは主要キャラの描き込みにとどまらず、

サクラやミドリの描写にも抜かりがないというところです。

 

 

 

今回特によかったのはミドリの描写。

そのルックスから最初はアニメファン向けのお飾り的なキャラクターに見えていたところがあって、

本作の冒頭ではそういうシーンもありましたが、最後の方の肝心なところで、見た目だけじゃないキャラクター性をしっかり描けているところがさすが。いや、前作から描いてはいたんですが、ボクはこのクライマックスで初めてミドリというキャラクターの重要性に気づきました。

ミドリはいわゆる一般市民の声を代弁しているんですよね。

サードインパクトで家族を失った人はたくさんいたハズですが敢えてそういう描写はありません。

しかし、ここでのミドリの言葉であらためてその事実が胸に刺さるんです。

それによって本作のサードインパクト後の世界観がより自分の中に自然に入ってきます。

エヴァの実は異様な世界観を言葉にしたのはミドリが初めてかもしれない。

 

自分を憎んでいる人間を目の前にした上で、それでもまた人類を救おうと決意するシンジがいいです。

いや、シンジがエヴァに乗ろうとするきっかけはいつもアスカやったりするから好きなんです^^

本作でもシンジがアスカを助けたいと思ったのは間違いないハズです。

 

本作で初めてエヴァを観た方はここからのシンジとゲンドウのやりとりは退屈に感じてしまうかもしれませんが、TV版から観てきたファンにとっては正に目からウロコの展開・映像になります!!

 

ここまで意外なほど王道な感じで見せてくれていた庵野監督が最後にヒヤヒヤ?!させてくれたのも流石(^^;)

 

三回目にして連れとも言ったんですが

「えっ、ここでもうラストシーンって感じがしたわ」ってお互い言ってました(^^ゞ

すでに観ていて分かっているのにそう思ったのは

ラストシーンの場所のへのカットの流れが凄く自然なんですよ。

ここは三回目にして強く実感しました。

アッサリしてると言ってもいいくらいです。

でもだからこそラストシーンがスパッと心に入ってくるんです♡

 

うだうだせず 絵と簡潔なセリフで

長きに渡って紆余曲折?した物語に見事な完結をもたらした庵野秀明監督。

 

やはりエヴァは庵野監督自身の物語やと最後に一番強く実感させられてすこぶる納得。

賛否あるみたいですがボクは本当に満足しました。

 

 

 

 

 

映画の捉え方なんて人それぞれなので否定派の方の気持ちも想像はできるんですが、

庵野監督が最後に発したメッセージは決して狭義的なものじゃないと思います。

庵野監督は全ての観客が前を向けるようなラストシーンにしたかったんやと思います。

実際には不可能やろうし庵野監督自身もそれを自覚しつつ、でも敢えてそれを目指したような気がします。

『エヴァンゲリオン』とは正に観る人それぞれが自分の内面と向き合うことができる作品やと思います。

それが前向きなものであって欲しいと庵野監督が思うのは自然やし、でなければそもそも新劇場版を作った意味がない。

 

なんか 本作の構成の素晴らしさを書くつもりがとっ散らかってしまいましたが(^^ゞ

本作はアクション→ドラマ→アクション→ドラマと、飽きさせない展開になっていて

それぞれの配分も絶妙。

最後に描くべきドラマパートから逃げなかった庵野監督に拍手を送りたいです。

 

 

 

 

二回目の鑑賞が終ってから連れに言われて気づいたんですが、

本作ではみんなハッピーエンドになったと言ってもいいんじゃないかと思います。

ゲンドウでさえもハッピーエンドになった。

 

それは紛れもなく 庵野監督に

観客みんなにハッピーになってもらいたいという気持ちがあったからなんやと思うんです。