『ターミネーター2』が28年前に暗示していた現代の戦争の脅威と、運命に抗う人間の強さ。 | 【映画とアイドル】

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『ターミネーター』の新作『ニュー・フェイト』の公開が近づいてきましたが、

新作の売りはなんといってもジェームズ・キャメロンのシリーズ復帰!

キャメロンの息がかかってるだけに(製作・脚本)

キャメロンが監督した『ターミネーター2』の正統な続編というのがなんとも楽しみ♫

 

ということで、久しぶりに『2』を観たんですが、

何回も観てるのに、また引き込まれてしまいました!!

 

6年前にブログも書いてますが、

アクションシーンに特化したブログなので

今回はストーリー全般を振り返りたいと思います。

 

 

 

ちなみに このDVDは〈特別編〉で、劇場公開版より約16分長くなってて

より ストーリー性が増したバージョンになってます。

 

 

 

 

終末観を漂わせるオープニングの映像とお馴染みの音楽から

すでに強烈に引き込まれます!

 

あらためて観て思ったのは、本作の脚本と編集の素晴らしさ!

 

 

特に冒頭から序盤、主要なキャラクターの登場がテンポよく続き、

それらの流れが 怒涛のアクションシーンに収束していく様はお見事(!!)としか言いようがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうここからの一連のアクションシーンは

‘アクション映画史上最高!!’と言ってもいいくらい大好きです!!

 

 

もう こんなスタントと撮影、今のハリウッドじゃできないと思う。

 

 

 

本作がアクション映画として異様なほどのテンションを放ったのは

正に‘史上最強の敵役’と言っても過言じゃない

新型ターミネーター T-1000の登場!!!

 

 

こいつがとにかく強いというか、強い通り越して不死身なので

いやが上にもアクションもサスペンスも盛り上がります!!

 

 

ロバート・パトリックのあまりにも完璧なターミネーターぶりに、本作のイメージが付き過ぎて

本作以降は消えちゃうんじゃないか(?)と心配していましたが(^^ゞ

息の長い俳優さんになってますね! 

どんな役やってても、T-1000思い出してまうけど(笑)

 

 

 

今観ると、人類より優位に立つコンピューターのスカイネットがまるで現代のAIみたいで、

今観た方が、“審判の日”をリアルに感じられる恐ろしさ。

 

 

 

その 審判の日の描写が明らかに核兵器へのアンチテーゼになっているのも忘れてはならないところ。

 

国際協調という概念が危うくなっていると感じる昨今、

この 審判の日のイメージも、より恐ろしく感じてしまいます。

 

 

本作の人間サイドの見どころはなんといってもリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナー!!

 

強い女性を描かせたら右に出る者はいない?! キャメロンが生み出した屈指のキャラクター!

 

 

 

ジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングも素晴らしくて、

 

この親子の関係性もSFアクションならではの面白さ。

 

 

子供に武器の扱いを教えるという、一般的には非常識な子育てが

いざ戦いが本当に始まった時に きっちり活きるところがいい!

 

特異な状況の中、離ればなれになっていても

サラとジョンの間に確かな親子の絆があるのがいいし、

意外にジョンの方が大人やったりするのもいいところ^^

 

 

聞くに、新作にはエドワード・ファーロングも出演するとのことなので、

本作の後、私生活ではトラブルが続いたイメージのあるファーロングが‘復活’してることを願います。

 

 

 

 

スカイネットを開発するダイソン(ジョー・モートン)にも愛する家族がいるゆえ

サラがトドメを刺せないシークエンスもいい。

 

〈特別編〉ではダイソンと妻のシーンが追加されていて、その部分がより強調されていました。

“コンピューターに愛はあるか?”、これは 現代にも通じる

核心を突いた一言になっていると思いますね。

 

 

もちろん忘れてはならないのが、もはや旧型になったT-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガー

しかも今回は敵役から味方役に転じて まさかのヒーローぶり!!!^^

この逆転の発想の素晴らしさに、初めて観た時は唸りましたね!(≧▽≦)

 

ジョンが 殺人マシーンであるターミネーターに命の大切さを教える展開こそが一つのキモやと

久しぶりに観て強く感じました。

 

 

 

戦争が無くなるどころか、日常における犯罪でも、人の命を命と思わないような凶行がたびたび起こってしまう現代社会。

たとえ戦争であっても‘人の命を奪ってはならない’というジョンの言葉と

たとえ戦いづらくなっても それを実践するシュワちゃんの姿は

今観た方が胸に迫るものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

公開された1991年当時は、製作費に1億ドル以上かけた映画なんて無かったと思いますが、

前作では低予算でしか撮れなかったキャメロンが、前作ではできなかった事を本作で実現させた、

つまり、キャメロンが本当に自分が撮りたいものを撮ることができた作品やと思います。

なんか観ていて、撮っているキャメロン自身の気合いとワクワク感が伝わってくるんです♡

キャメロンには『タイタニック』や『アバター』などの代表作もありますが

ボクはなんといっても本作がキャメロンの中ではナンバーワン!

 

 

 

 

アーティスト・クリエイターには‘一番旬な時期’があると思ってるんですが、

大傑作『エイリアン2』を経て本作を撮った当時のキャメロンが正にそれやと思います。

全編に漂っている作品としてのオーラが感じられるからです。

我が人生においても、記憶に残る映画体験になりました。

 

 

 

 

 

 

 

「機械が学べるなら 人間も学べるはず」

 

28年前に本作が発したメッセージが実現しているとはとても思えない現代社会。

むしろ人間の知力・知性は下がり、コンピューターにイニチアチブを握られることが多くなっているような気がします。

 

AIを用いた軍事兵器の是非が問われるのが現実になっています。

安価なドローンによる爆撃はすでに現実のものになっています。

自らが得意としていた技術で自分の首を締めつつあるアメリカ。

 

スカイネットの脅威が絵空事ではなくなった今―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクが求めるのは

まごうことなき人間の戦士

サラ・コナーなんです!!!!