コケおどしなしに、恐怖をジワジワ描く『ヘレディタリー/継承』は正統派〇〇ホラー! | 【映画とアイドル】

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原題でもある【Hereditary】とは【遺伝する】という意味らしいので

邦題のサブタイトル『継承』も本作の内容を正しく表していると思います。

 

「××=チョメチョメ」のw部分を書くとネタバレになるので とりあえずは書きません。

 

 

 

 

 

 

本作、かなり評判がよくて、

「現代ホラーの頂点」という絶賛評が宣伝にも使われてたから

かなり期待して行ったんですが、ボクはそこまでとは思いませんでした。

 

ただし、ホラーにありがちな‘大きな音’や‘ゴアシーン’で驚かせるような演出はほとんどなく、

音といっても、むしろ静かな音、つまり 今の進化した音響設備の繊細な部分を上手く使って、

まるで映画館の隅っこで怪しげな音がかすかに聞こえるような演出が妙に恐ろしくて、

本作は映像も音も、丹念な描写をきっちり積み重ねることで恐怖をジワジワと盛り上げていく、

まさに、相撲でいえば がっぷり四つな正攻法のホラーやと思いました。

 

 

観る前は「展開が読めない」的な評も目にしてたんですが、

ボクに言わせれば、いい意味でわりと予想に近い展開でした。

しかし、だからといって怖くないワケではなくて、

監督のアリ・アスターは、先にも書いたように、コケおどし的な安易な手法は用いず、

しかも親切な伏線を貼ることで、意外性で勝負をかけようともしない。

ある程度は物語の道筋は示しつつ、しかし(最後はどうなってしまうんやろ?)という

観客の興味は最後まで惹き付けるという、なかなか堂に入った演出で、

脚本も書いたアスター監督は 本作が初の長編映画とは思えない手腕を見せています。

 

 

 

一見地味な本作を支えたのはアスター監督の手腕はもちろん、

キャスト陣の好演が、ホラーとしては長い2時間7分、

一時たりとも緊張の糸が緩まない本作の不気味な恐ろしさを構築した大きな要素になっています。

 

 

 

 

近作『500ページの夢の束』も素晴らしかったトニ・コレットの顔面演技が一番怖かったんですが;^^

 

 

その優しい夫を演じたガブリエル・バーンがナイスキャスティング!

彼は演技派でありながら『エンド・オブ・デイズ』『スティグマータ』といったホラー映画でも印象を残しているので、これは映画ファンなら納得の上手い配役です。

 

 

この主役二人が演じる夫婦の娘役のミリー・シャピロの不気味さは、

(こんな役演じてこの子役これからの将来大丈夫か?)と心配になってしまうほど;^^

 

 

そして、本作でボクが一番素晴らしいと思ったのは、長男役のアレックス・ウォルフ。

高校生ならではのナイーブな感じを彼が実に上手く演じたことによって、

不気味な物語の進行に説得力が増したのは間違いないです。

 

 

 

 

 

 

 

ボクは‘現代ホラー’というより、

久しぶりに観た‘正統派××ホラー’といった感じがしました^^

 

最後に「××チョメチョメ」の部分を書いておきますと―✑

 

 

 

 

 

本作は―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々の“正統派オカルトホラー”です!!!