『IT』のアンディ・ムスキエティ監督作『MAMA』は単なるホラーじゃない! | 【映画とアイドル】

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MAMA (2013)

 

 

 

 

アメリカをはじめ世界的に大ヒットしていたとはいえ、ホラー映画に冷たい印象の?日本ではそれほど盛り上がらないやろうと思ってた『ITイット “それ”が見えたら終わり』

なんと(!) 7週連続TOP10入りで、各メディアにも取り上げられて、

ホラー映画としては異例の盛り上がりを見せましたね!

公開中の劇場も多いので、ホラー映画ファンは勿論、ホラー苦手な方にも是非観ていただきたいです!

 

 

 

 

 

 

一躍時の人になった感のあるアンディ・ムスキエティ監督ですが、彼がハリウッドに招かれて初めて手掛けた長編映画がこの『MAMA』カチンコ

元ネタは彼自身が作った短編映画ということで、いち早く才能を発見したギレルモ・デル・トロは流石といったところでしょうか。

デル・トロは同じく製作総指揮を手掛けた『パシフィック・リム』の続編が来年公開されるので楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレも含みます】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精神を病んだ父親が妻を殺害し、子供までをも殺そうとする、いきなりサスペンスフルな冒頭から 

力強い演出で引き込まれますが、そこにホラーのテイストが加わってからは意外に静かな展開になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

科学的なサスペンスになりそうな雰囲気になりながらも、基本的にはホラー。ただし、あんまりコケおどし的な演出はないので、ホラーが苦手な方でも見れるレベルです。ぶっちゃけ 怖くはありません(笑)

ただ、それがいけないというワケではなくて、ムスキエティ監督は‘恐怖’よりも‘母親の愛情’にスポットを当てたかったんやと思います。

その“MAMA”のビジュアルがさほど怖くないのも、そういうことやと思います。観客を怖がらせたかったら

MAMAのビジュアルをおぞましくすればそれなりには怖い映画になったハズですが、MAMAのビジュアルは あくまでも‘お母さん’。

本作はあくまでも、‘我が子を想う母親の愛情’がキーになっているので、そこに着目すると、ドラマのような面白さもあります。

 

 

 

 

 

我が子への思いが断ち切れず 成仏できない幽霊の母親に対し、ロックバンドをやっていて、およそ‘母親’という感じではない女性が子供たちと生活するのが面白いところ。

この女性が母性に目覚めていくことによって、幽霊の母親との対立軸が出てくるところが 終盤への盛り上がりのポイントになります。

この女性を演じたのが演技力に定評のあるジェシカ・チャステインなので、ドラマ的な厚みがさらに増しましたね。

チャステインは人種差別や性差別に反対する活動で知られているそうなので、本作の ‘母親の愛情’をテーマにした点に惹かれて出演したのかもしれません。

 

 

 

 

 

姉妹を演じたミーガン・シャルパンティエちゃんとイザベル・ネリッセちゃんが可愛らしいのも^^ 怖く感じなかった原因のひとつかもしれませんw

日本の子役も昔に比べると上手くなりましたが、あっちの子役って本当に上手い!!

 

 

 

 

 

『IT』でも ホラー映画でありながら、まるで青春映画のようなテイストを見せたムスキエティ監督は

本作ではファンタジー映画のような要素まで見せ、やはり 一筋縄ではいかない監督であることが分かります。

『IT』もそうでしたが、本作でも ホラー・サスペンスでありながら、映像は美しくすらあります。

これから彼がどんな作品を見せてくれるのか、今から楽しみです(^^♪