一級品の『ノクターナル・アニマルズ』はスクリーンで味わいたい映画。 | 【映画とアイドル】

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『ノクターナル・アニマルズ』公開中

 

 

 

 

 

 

サスペンス映画のようだったので、なるべく予備知識は持たずに観に行きました。

 

 

 

 

 

 

貼り付けた予告編↓で分かる情報に絞って書きたいと思います。

このテの作品で公開中にネタバレは書いたらアカンと思うので。

 

そうは言いながらも、何を書いてもネタバレにつながりそうなので、本作をこれからご覧になる方は読まない方がいいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

💻 http://www.nocturnalanimals.jp/

 

 

“20年前に別れた夫から送られてきた小説。 それは愛なのか? 復讐なのか。”

 

という宣伝コピーから連想したのは、小説通りの殺人が起こる『氷の微笑』でしたが

本作はもちろん あんな連続殺人の映画ではありません。

 

刺激的なオープニングで始まりながら、本編はいたって静か。

 

エイミー・アダムス演じるスーザンはアートギャラリーのオーナーとして成功しているという設定なので、

その生活ぶりはゴージャスに見える。

再婚相手のハットン(アーミー・ハマー)はかなりのハンサムやし、いわゆる 完全に勝ち組の部類に入る生活をしている。

しかし、満たされない表情を浮かべるスーザンのもとに届いた元夫エドワード(ジェイク・ギレンホール)からの小説『ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)』―📖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ここから ネタバレも含みます】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本作の面白いところは、その小説が克明に映像化されている点。

 

 

 

スーザンの生活がハイソ過ぎて非現実的に見えてしまうのに対し、

小説の中で描かれる事件の方がリアリティーを感じるところがミソ。

だから、小説の中の話と分かっていながら、この部分も現実と錯覚しそうになる。

 

 

小説の中では主人公になるジェイク・ギレンホールの演技が見事。

彼は 善良そうな風貌の中に、何か秘めたるものを持つようなキャラクターがハマるけど、本作の彼はまさにそれ。

あるシーンの彼の表情は身震いしてしまいそうになるほど恐ろしいというか、単純に怖いとかそんなんじゃなくて、とにかく 後を引く強烈さがあった。

 

 

 

 

 

『キック・アス』とかで イイ奴のイメージしかなかったアーロン・テイラー=ジョンソンがなんとも嫌なニイちゃんを演じているのも見もの! 『キック~』を観た時は ここまで化ける俳優になるとは思ってなかった。

本作でゴールデングローブ助演男優賞を受賞したから、彼のキャリアのターニングポイントになるのは間違いない。

 

 

 

 

 

スーパーマンの敵 ゾッド将軍の怪演が記憶に残るマイケル・シャノンの渋さ全開の演技も素晴らしい!

本作でアカデミー賞にノミネートされたのも納得。

 

 

 

 

 

『白雪姫と鏡の女王』のちょっと間抜けな感じが印象的やったwアーミー・ハマーの色男ぶりも見もの。

この人は作品に恵まれたら一気にトップスターになれる素養がある俳優さんやと思います。

 

 

 

 

 

『エミリー・ローズ』での名演技が忘れられないローラ・リニーが登場するのも嬉しくて、

正にキャスティングも完璧な本作!!!

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに本当に映画音楽らしいスコアを聴いたような気がした アベル・コジェニオウスキの音楽が素晴らしいし、

アーロンが出演した『GODZILLA』『アベンジャーズ』も担当したシーマス・マッカーヴェイによる撮影も見事。

 

実はトム・フォード監督のことは知らず、唯一の監督作『シングルマン』も未見なんですが、もとはファッション業界の人ということで、エイミー演じる本作の主人公がアートの仕事をしている設定なので、デザイナーとしてのフォード監督の感性が活かされた作品やと思います。

映画監督が本業というワケではないからか、作品全体の雰囲気に独特の感性があって、特にラストに至っては、(こんな終わり方観た記憶がない)と思うほど、ある意味衝撃的。言いようのない余韻が残る映画になったのは、間違いなくフォード監督の感性の成せるワザやったと思います。

 

 

 

 

 

 

愛しの♡エイミー・アダムスが素晴らしいのは言わずもがなです(*^.^*)

彼女がブレイクしたボクの生涯ナンバーワン映画『魔法にかけられて』から早くも丸十年経とうとしていますが、『まほかけ』の時すでに三十三歳やったエイミーももう四十三歳。

しかし、大きなスクリーンでドアップで観ても、その美しさは全く色褪せていません。

まだまだ若いままの美しさと、大人としての表情を使い分ける今のエイミーは正に女優として最高の状態にあると言えるでしょう。

 

 

 

 

 

なかなか個性的な作品なので賛否ありそうですが、本作は紛れもなく【一級の映画】です。

エイミーの美しさとともに、映画ファンなら 映画館のスクリーンで観ておく価値は間違いなくあります。