『 IT/“それ”が見えたら、終わり。』 公開中
今回は この特別映像をもとに振り返ってみたいと思います。
素晴らしい演出を見せてくれたアンディ・ムスキエティはアルゼンチンの監督さんということで、
大学生時代に3本の短編を撮って、その後 CMの監督としてスタートしたそうです。
初の長編映画『MANA』はギレルモ・デル・トロが製作総指揮をつとめたホラー映画ということで
さっそくポチッとしました^^
本作には瑞々しい描写も多くて、自然を活かした美しいシーンもいくつも見れるので、
ムスキエティ監督のセンスのよさがうかがえます。
サスペンス的な演出も非常に上手くて、ビジュアルのキツさではなく、センスでハラハラさせる手腕はかなりのもの!
子役たちのそれぞれの個性も見事に引き出しているのが素晴らしいです!
セットの素晴らしさも恐怖を盛り上げてくれますが、美術のクロード・パレは『ナイト・ミュージアム』などを担当してきたそうで、新作は『X-MEN』シリーズみたいです。
撮影のチョン・ジョンフンは韓国からハリウッドに進出した人で、たまたま最近観ていた『渇き』も担当していたということで、本作でも納得の素晴らしさ!
本作に出てくる大人はまるで‘子供の敵’みたいなキャラが目立つだけで、子供しか活躍しないのが面白いです。
大人に頼ろうとせず、自分たちだけでピエロを倒そうとする子供たちにワクワクします!
恐怖の象徴であるピエロが子供たちにしか見えない設定やから、まさに少年少女が主役の映画!
【ジュブナイルホラー】【思春期ホラー】と言われるのも納得です。
だからこそ【ホラー映画】やからと敬遠してる方たちにも観て欲しいです!!
ムスキエティ監督がホラー映画として以上に青春映画のような部分に注力していたのがよく分かります。
だからといって怖くないワケではありませんよ^^;
でも、残酷な描写で嫌な気持ちにさせるものではないので、ホラー苦手な方にもオススメしたいんです!!
原作者のスティーヴン・キングも太鼓判を押す完成度の高さ!
現代の映像技術ならではのゾッとするシーンもありますが、先に書いたように残酷さではなく
その‘見せ方’で怖がらせるところが本当に上手いです👍
ホラー映画にしては長い2時間15分の上映時間も全く長く感じません。
そのぶん 他のホラー映画では味わえないようなドラマ性も楽しめます。
編集のジェイソン・バランタインはバス・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』『ムーラン・ルージュ』も担当したということで、さすがのセンスです!
青春映画・冒険映画、そして もちろんホラー映画としての要素が絶妙にマッチングされてて飽きるヒマがありません。
今年はコレといった作品に出会えてなかったんですが、この『IT』のおかげでやっとスッキリできました^^
絶対 観てぇ~~~!!!w