SUPERGIRL (1984)
なんか、高校生のころに映画館で観た時より明らかに楽しめた
ストーリーは他愛ないしw 今の映画に比べたら映像的に見劣りする部分だって勿論ある。
でも、そのあまりにも他愛ないストーリーに嬉しくなって^^
ただ‘娯楽’だけを追求した作り手のハートにも嬉しさを感じて
デジタル的な技術が今ほどない三十年以上前やからこその、手作り感と熱意によって生まれた、
だからこその奇跡的なシーンには思わず感動してしまった
ただただハッピーやのに、だからこそ何回か目が潤んでしまった
現代の、いや、ひと昔 ふた昔前からのヒーロー映画には‘葛藤’が多すぎる。映像も暗い。
それが嫌いとは言い切らないし、そんなヒーロー映画でも好きな作品もたくさんある。
でも、未来に夢が持てないと感じてしまうことが昔より増えてしまった現代社会。
(映画でくらい夢を見たい‥) そう思って久しぶりに観た『スーパーガール』
オープニングタイトルのロゴと音楽から胸がワクワク
シリーズの伝統を受け継いだ凝ったタイトルデザインと映像に、
ジョン・ウィリアムズの‘スーパーマンのテーマ’の雰囲気を残しつつも
素晴らしい‘スーパーガールのテーマ’を奏でるジェリー・ゴールドスミスのスコア🎶
美しく可愛い新進女優ヘレン・スレイターが演じるヒロインに
名立たる名優たちが脇を固める豪華なキャスティング✨
本作のスーパーガール=カーラ・ゾエル(リンダ・リー)は地球を救うヒーローではない。
自分がきっかけで起きてしまった故郷の危機を救うために地球にやってくる
だから目的は明確かつシンプル。
ヘレン・スレイターのまっすぐな瞳が本作のヒロイン像にはピタリとハマる
そこにボクが大好きな〈学園モノ〉と〈ラブストーリー〉の要素が加わるんやから
正に最強のヒーロー映画!
魔女セレナ(フェイ・ダナウェイ)との戦いの理由は“惚れたイケメンの争奪戦”ww
そのイケメン庭師イーサンを演じるハート・ボックナーのイケメンやのに少し抜けた感じもなんともイイ^^
彼ももう還暦を過ぎたけど、スター俳優になって欲しかったなぁ、といまだに思う。
戦う理由がこんなんやからw アクションも本家『スーパーマン』シリーズほどの迫力はないけど、
スーパーガールがとにかく魅力的やから、少々ユルいアクションでもw楽しく観れる
そう、これは正に《理想のヒロイン映画》なんです
(80年代は夢があったな)と思いながら観てました。
自分にも社会にも、もちろん映画にも夢があった
小難しい話ではなく、愛することの素晴らしさ、友情の大切さ、故郷への想い、
そんな、人間として当たり前かつ大切な感情だけ詰め込んだこの愛すべき映画は
ボクにとっては、時間が経つほどにその輝きが増す稀有なアメコミムービーです
ラストのイーサンの、リンダとは離れ離れになってしまったけど、
‘いい夢見たな’みたいな表情がなんともイイ^^
ボクもおんなじような表情をしてこのシーンを観てると思う。顔面の作りは全く違うけど(笑)
現実社会に行き詰まりを感じてしまったら、また スーパーガールが飛ぶシーンを見よう-。
脱出不可能なファントムゾーンからも 決して諦めない強い心で愛する者のもとへ帰ってきたカーラ。
そんなスーパーガールを観ていたら、また 夢を信じれる気持ちにもなれる💙
スーパーガールこそ現代が求めるスーパーヒロイン
近い将来、『ジャスティス・リーグ』の一員に加わって、現代社会に夢を与えてくれることを願います(*^.^*)