傑作『ロボコップ』『氷の微笑』『スターシップ・トゥルーパーズ』のポール・バーホーベン監督作ということで、休みやのにわざわざ電車に乗って映画館に行きましたが見事にハズされました…。
ボクは基本ネガティブなレビューは書かないようにしているし、ましてや公開中の作品について否定的なことは書かないようにしてるんですが、本作の場合、あまりにも宣伝のイメージと違ったので書きたいと思います。
だから、本作がお好きな方は読まないで下さいね<(_ _)>
【ネタバレあり】
※あくまでもボク個人の感想です。
【「衝撃」×「絶賛」!!】とありますが、「絶賛」しているのは一部のマスコミとお客さんやと思います。
決して「衝撃」的な作品でもありません。
バーホーベンの作品ということで、‘女性が主役の衝撃作’というと、どうしたって『氷の微笑』を連想しますが、全く違う映画です。
この予告を観ると、レイプされた主人公の女性が実は危険な人物だった、みたいな印象を受けて、
『氷の~』のキャサリン以上の悪女を期待していましたが、そんなコトもありません。
序盤から全く引き込まれず(一体どういう映画なんや?)って感じで焦点が定まらない。だから眠気に襲われて、久し振りに映画見てて かなりの時間ウトウトしてました。もう 途中退席したいくらいでしたが、そこはバーホーベンの映画。何かあるんじゃないかと思って、中盤以降はほとんどウトウトせずに見ました。中盤以降が面白かったというワケではなく、バーホーベンへの期待感と、前半寝たからw目が冴えてきたんやと思いますww
しかし、中盤以降も引き込まれるような展開はなく、レイプ犯の正体にも驚きナシ。
ボクに言わせれば【サスペンス映画】ではなく単なる【エロ映画】でした。
主役を演じたイザペル・ユペールは今年64歳とは思えない美しさでしたが、熟女好きでもなければ本作のエロシーンは楽しめないと思います。ボクはキライじゃないからまだマシでしたがw
まぁ【エロ映画】っていうのもバーホーベンらしいっちゃらしいですが、本作の主人公は息子夫婦との関係にも悩む、バーホーベンにしちゃあフツーの役の範疇。ならば そこをきっちり描けばそれなりに面白くなった可能性もあったのに、フツーな部分とそうでない部分が混在して、どちらも中途半端に終わった感じ。
最初から【女性が主役の官能ドラマ】みたいな宣伝をしてくれてたらもう少しノレたような気もするんですが、ハッタリかますのも宣伝の手法の1つやし、バーホーベン監督作やからああいう宣伝をしたくなる気もまぁ分かる。
『氷の微笑』を期待していくと、悪い意味でw放心してしまうので御注意をww
歴史に残るバーホーベンの失敗作?『ショーガール』の方がよっぽどいいです(笑)